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特徴的な櫛状の葉がよく保存!オーストリアの石炭紀の地層から発見された、古代のシダ種子植物、ペコプリテス・ポリモフルファ(Pecopteris polymorpha)の群集化石/古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前) 化石セブンスマホ専用サイト


こちらは欧州、オーストリア産のシダの化石、ペコプリテス・ポリモルファの化石です。ペコプリテスは主に石炭紀(約2億8000万年前)の極めて古い時期に生息していたシダの仲間で、ご覧のように葉が櫛(くし)のように分かれているのが特徴です。主にオーストリアとブラジルで採集されますが、一般に流通しているのはオーストリア産です。


こちらの標本は、交互に葉が伸び、櫛のような形状の輪郭がよく保存されています。


ペコプリテスは、他の多くのシダとは異なり、胞子ではなく種子で繁殖したと考えられています。そのため、分類上はシダに似た種子植物に近い存在です。ちなみに、現生のシダ植物は胞子で繁殖します。


胞子植物と種子植物の違いを簡単に説明します。胞子植物は、文字通り胞子によって繁殖します。胞子は基本的に1つの細胞からできており、保護構造も栄養の蓄えもほとんどありません。そのかわり、湿度や温度の変化に柔軟に対応でき、大量にばらまかれることで、その一部が生き残ることを狙う「量で勝負する」分布戦略をとっています。現生の植物では、シダ、コケ、菌類などがこれに該当します。一方、種子植物は雄性と雌性の受精によって種子をつくります。種子は厚い種皮で保護されており、内部には胚の成長に必要な栄養が蓄えられています。そのため、より広い環境条件で発芽が可能で、生存率も高く、いわば「質で勝負する」分布戦略です。例としては、マツなどの裸子植物や、花を咲かせる被子植物があります。ペコプリテスはシダ植物でありながら、種子で繁殖する、といういわば進化の中途にあった少し変わった植物なのです。


表面は立体的で、葉の一つ一つに凹凸があります。


こちらには、おそらく何らかの樹皮の一部が化石として残っています。


裏面にも、さまざまな植物の部分化石が見られます。


なんと側面にも植物化石が折り重なるように保存されています。


左右16センチもあります。


100円玉との比較。オーストリアの石炭紀の地層から発見された、古代のシダ種子植物、ペコプリテス・ポリモフルファの群集化石です。特徴的な櫛状の葉がよく保存されています。

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価格

商品ID:ot4118

時代:古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)

産地:Nassfeld Pass, Austria

サイズ: 母岩含め全体16cm×13.1cm×2.5cm

商品説明:特徴的な櫛状の葉がよく保存!オーストリアの石炭紀の地層から発見された、古代のシダ種子植物、ペコプリテス・ポリモフルファ(Pecopteris polymorpha)の群集化石

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