出ました!!
アメリカ・ワイオミング州、グリーン・リバー層から採集された、古代魚プリスカカラ(Priscacara)の貴重な標本です。
およそ5,000万年前、始新世の淡水湖に生息していたとされるこの魚は、現代のスズキ目に近いグループとされ、鋭い歯と力強いヒレを持ち、肉食性だった可能性が指摘されています。
今回ご紹介する個体は、極めて保存状態が良く、骨格やヒレの構造がほぼ完全な形で残されています。ここまで全体が揃った標本は、数あるグリーン・リバー層の化石の中でも非常に稀。まさにコレクティブアイテムです。
なお、名前は少し注意が必要です。「プリスカカラ」最後は「カララ」ではなく「カカラ」。学名の綴りは Priscacara、ラテン語由来ですので、発音に迷った方はぜひご参考までに。
時を超えて語りかけてくるような、この絶滅古代魚。遠い古代の湖を遊泳していた姿が思い浮かんできますね。
プリスカカラは、今からおよそ4,000万年前、古代の湖に生息していたとされる淡水魚です。時代的には、恐竜やモササウルスといった大型の爬虫類が絶滅して、すでに数千万年が経過した後。哺乳類や鳥類が台頭しはじめた、新たな生態系が築かれていた時代にあたります。
プリスカカラの化石は、アメリカ・ワイオミング州のグリーン・リバー層から発見されます。ここでは、ナイティアをはじめとする多種多様な淡水魚の化石が知られていますが、プリスカカラはその中でも極めて稀少な存在です。
化石の採集例が非常に少ないことから、当時この魚が湖の中でも限られた環境にしか生息しておらず、個体数もごくわずかだったと考えられています。また、歯や骨格の特徴から、食物連鎖の上位に位置する捕食者であった可能性が高く、湖の生態系において特別な役割を担っていたのでしょう。
プリスカカラの最大の特徴は、その丸く大きく開いた口と、モヒカンのように立ち上がった大きな背びれです。
口は、まるで水中の獲物を一瞬で吸い込むために進化したかのような形状で、捕食者としての特徴を感じさせます。きっと大飯食らいだったことでしょう。
プリスカカラといえば、やはりこの「ほ」と発音しているような、大きく開いた丸い口が最大の特徴です。ちなみに、「プリスカカラ(Priscacara)」という名前は、ラテン語に由来し、「原始的な頭部」を意味するとされています。
そして何と言っても目を引くのが、モヒカンヘアーのように堂々と立ち上がった背びれです。構造をよく見ると、背びれを構成する繊維1本1本が骨から立ち上がっており、しっかりとした骨格を備えていることがわかります。
各部の骨格も見事に保存されており、ヒレの繊細な構造から頭部、体幹に至るまで、当時の姿をそのまま残しているようです。
各ヒレも、ほぼ完全な状態で保存されており、細部の構造までじっくり観察することができます。
全長は左右で32センチを超える大きさがあります。
厚みは12ミリほどあります。
本体の長さは約127ミリ。頭部をやや上に向けた姿勢で化石化しており、水面に向かって泳いでいるかのような動きが感じられます。
100円玉との比較です。
付属のスタンドを使って立てて展示すれば、まるで一枚の絵画のような静謐な雰囲気を演出できます。太古の湖に息づいていた生命の一瞬が、そのまま切り取られたかのようです。まさに自然が作り出したアートですね。
価格:¥46,000
商品ID:ot4110
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Wyoming, U.S.A.
サイズ:本体直線距離12.7cm 母岩32.7cm×19.4cm×厚1.2cm
商品説明:美品、自然が作り出したアート!約4000万年前の絶滅古代魚、ベリーレアな存在、プリスカカラ(Priscacara)の化石
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