こちらはドイツ・バイエルン産のクモヒトデ、ジオコーマ・エレガンスの化石です。「クモなの?ヒトデなの?どっちなの?」クモヒトデはクモでもヒトデでもなく、クモヒトデという生物です。どちらかというと、ヒトデに違いのですが、両者には結構大きな違いがあります。こちらの個体は種小名の「エレガンス」からも分かるように、実に美しく優雅な腕を持っています。
まず、クモヒトデの腕は非常に長く、ムチのようにしなっています。この足を巧みにつかって歩くことができます。一方で、ヒトデは管足と呼ばれる小さな足で少しずつ移動します。
こちらは、ドイツ・バイエルン州のZandtで採集された化石です。同じくバイエルン州にある有名な化石産地・ゾルンホーフェンの石に似た、美しい石灰岩です。
裏面には、デンドライトが見られますね。
デンドライトは一見するとシダの化石のように見えますが、実は、マンガンなどの鉱物が樹枝状に析出した姿であり、生物の化石ではありません。
側面から撮影しました。厚みは約6ミリです。
母岩含め、左右85ミリほどあります。クモヒトデは現生にも生息していますが、通常、深海に棲んでおり、我々が普段、海岸やビーチなどで目にする機会はほとんどありません。一方で、ヒトデは浅海にも棲んでいるので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。ヒトデは化石になる部分が少ないですが、クモヒトデは炭酸カルシウムでできた骨格を持っており、こうして化石として残りやすい特徴があります。内臓は中央の五角形の部分に収まっています。一方で、ヒトデは腕の部分にも内臓の一部があり、その点でも違いがありますね。
100円玉との比較。ドイツ・バイエルン州zandtで採集されたジュラ紀のクモヒトデの化石です。
価格:
商品ID:ot4109
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Bayern,Germany
サイズ:本体直線距離3cm 母岩含め全体8.5cm×7.1cm×厚0.6cm
商品説明:5本の腕が保存された完品!ドイツ・バイエルン州zandtで採集されたジュラ紀のクモヒトデ、ジオコーマ・エレガンス(Geocoma elegans)の化石
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