こちらはモロッコのデボン紀の地層から採集されたオルソセラスの化石です。オルソセラスは、和名では「直角貝」と呼ばれますが、貝の仲間ではなく、アンモナイトと同じグループだというと驚くでしょうか。こちらのオルソセラス、ゴニアタイト、アンモナイト、オウムガイ、イカ、タコは、みな頭足類に分類されます。文字通り、頭から足(腕)が多数生えた姿をしています。このオルソセラスも殻の最も外側に軟体部がタコやイカのような軟体部があったと考えられています。
タコやイカのように、そのほとんどが軟体部の生物は化石として残りにくいものです。一部の硬い部分だけが保存され、やわらかい部分は時間とともに腐敗して消えてしまいます。
そう考えると、現代に生きているタコやイカも、数千万年後には化石として残っていない可能性が高いでしょう。もし化石が残らなければ、未来の知的生命体は、彼らの存在すら知らないかもしれません。
同じように、化石が残っていないというだけで、私たちがまだ知らない過去の生き物もたくさんいたはずです。つまり、化石から過去の環境を知ることはできても、その全体像を把握するのは不可能だということです。残りは想像力に頼るしかありませんが、まさに「知の冒険」ともいえるロマンあふれる部分ですよね。
中央には非常に大きく厚みのあるオルソセラスの部分化石がいます。その周辺には小さな化石が散見されます。
裏面です。ほぼ平らにカットされています。
側面から見ると、中央の大きな個体が盛り上がって見えます。
最大の個体の長さは145ミリほどあります。部分化石とはいえ、かなりのビッグサイズです。迫力あり。
100円玉との比較。古生代デボン紀の海を遊泳していたイカやタコの遠縁、オルソセラスの化石です。
価格:¥6,500
商品ID:ot4104
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体最大直線距離14.5cm 全体14.6cm×13.6cm×厚3.6cm
商品説明:ビッグサイズ!古生代デボン紀の海を遊泳していたイカやタコの遠縁、オルソセラス(Orthoceras)の群集化石
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