こちらは米国ミズーリ州の石炭紀の地層から見つかった古代樹、レピドデンドロン(上)とカラミテス(下)の化石です。レピドデンドロンは主に石炭紀に繁栄した高さ30メートルにもなる巨木です。カラミテスはトクサ類の仲間で、デボン紀末からペルム紀にかけて繁栄し、こちらは樹高10メートル以上になる大きな木でした。いずれも胞子で繁殖します。
この標本は非常に大きく、16センチもあります。大迫力!
レピドデンドロンの特徴はなんといっても、この独特の樹皮の模様です。鱗のような模様が規則正しく並び、一見すると爬虫類の皮膚のようにも見えますが、これは樹木の表皮なのです。こちらの標本は模様が実に美しく保存されており、まさに典型的なレピドデンドロンです。
レピドデンドロンの面から少し掘り下げたところに現れるのがカラミテスです。カラミテスの表皮にはご覧のように独特の細い線があり、中は竹のように中空になっていたと考えられています。レピドデンドロンといっしょに湿地帯を形成していたと考えられています。レピドデンドロンとカラミテスは自生していた時期が重なっていますが、こうして同時に見られるのはさすがに珍しく、コレクション価値が高いです。
両者ともに絶滅し、現生には直接的な子孫はいませんが、うっそうとした湿地帯に自生している姿が思い浮かびますね。現生の樹木で近い存在としては、レピドデンドロンはヒカゲノカズラ、カラミテスはトクサと考えられています。
写真の右側がレピドデンドロン、左側がカラミテスです。2種を解説したコラム「産業革命の原動力となったのは石炭紀に大発展したあの植物」も合わせてご覧下さい。
裏面です。米国ミズーリ州からは古生代中期の標本が発見されています。
側面から見ると、複層になっていることが分かりますね。層と層との間が一体何万年経過しているのか、興味深いところです。
左右は約163ミリほどあります。
100円玉との比較です。古代樹の表皮の化石として大変人気のあるレピドデンドロンとカラミテスが同時に見られる希少品です。
価格:
商品ID:ot4099
時代:古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)
産地:Missouri,U.S.A.
サイズ:16.3cm×11.5cm×最厚部3.3cm
商品説明:ビッグ!古代に馳せるロマン!絶滅古代樹、レピドデンドロン(Lepidodendron)とカラミテス(Calamites)の、極めて上質な表皮の化石
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる