こちらは、化石の名産地であるドイツ・ゾルンホーフェンで採集された、「サッココーマ」と呼ばれる一風変わった生物の化石です。中央の基部からタコのように足がびよーんと伸びた姿が、なんとも印象的です。
一体だけでなく、複数のサッココーマが見られますね。いったいこのサッココーマ、どんな生物だったのでしょうか。実は、これは「ウミユリ」の仲間なのです。
「ウミユリ」は日本語では「海百合」と書くため、海に咲く花の一種だと勘違いされることもありますが、れっきとした動物です。中央の丸い基部が本体で、そこから伸びた足のようなものは触手です。この触手を巧みに使って、プランクトンなどを捕らえていたと考えられています。
ゾルンホーフェン産の石灰岩は、白く美しいことから「白ジュラ」と呼ばれています。年代はジュラ紀にあたります。
サッココーマは繊細なため、化石として明瞭に残ることはあまりありませんが、こちらの標本では、基部と触手がはっきりと保存されている点にご注目ください。
右端にはシダのような模様が見られますが、これは化石ではなく、「デンドライト」と呼ばれるマンガンが樹枝状に析出したものです。
裏面にもデンドライトが見られますね。ゾルンホーフェン産の標本では、こうしたデンドライトが時折見られることがあります。
側面から撮影しました。比較的薄い標本ですが、丁寧に扱っていただければ問題ありません。
母岩を含めて横幅はおよそ12センチ、本体部分は約4センチほどあります。
100円玉との比較です。付属のスタンドを使って、立てて展示することも可能です。
価格:
商品ID:ot4098
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Solnhofen, Germany
サイズ:本体最大4cm×3.5cm 母岩含め全体12cm×9.3cm×厚0.6cm
商品説明:世界的な化石の名産地、ドイツ・ゾルンホーフェン産 、ウミユリの一種・サッココーマ(Saccocoma)の化石
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