おおっと、これは……!しょっぱなからテンションが高くてすみません。こちらはミャンマー産の古き琥珀、バーマイトの内部です。高倍率のルーペをのぞきつつ、つい冒頭の声が出てしまいました。こいつは明らかに羽毛じゃありませんかぁぁぁ!バーマイトには多数の内包物が含まれていることは、琥珀ファンのみなさまならご存知ですよね。しかし、羽毛は特別です。スペシャルです。滅多に含まれているものではありません。
バーマイトは近年、ロンドン自然史博物館の研究により、白亜紀中期(約1億年前)の木の樹液が化石になったものだと判明しました。白亜紀の琥珀の中に……羽毛が……。当時、羽毛を持つ生物といえば、恐竜……あるいは初期の鳥類くらいでしょう。琥珀ファンのみならず、化石コレクターならば、誰しも冒頭の声が出てしまうはずです。しかし、こちらの琥珀、もう一つ主役がいらっしゃいます。写真中央やや右上に鎮座おわしますのは、古代の「ゴキ様」と思しき昆虫です。琥珀の内部に含まれる昆虫は、比較的小さなものが多いのですが、こちらのゴキ様は、はっきりと肉眼で視認可能な大きさです。
アップで撮影してみました。触角や肢などが明瞭に保存されています。そして、隣には気泡も見られますね。
こちらには、何やら、内包物が密集していますね。
その密集地の近くに、冒頭で触れたあの羽毛が保存されています。昆虫の羽とは明らかに違う形状で、琥珀を通じてもその「フサフサ感」が伝わってくる繊細な組織。本当に素晴らしい保存状態です。
写真左下は、付け根の部分でしょうか。付け根が明瞭に保存されている羽毛は、特に珍しいです。
バックライトを当てて撮影しました。琥珀は古来より宝石として認知されてきました。世界最古の宝石という説もあるほどです。この姿を見れば、それも納得できるでしょう。特に光を浴びた時の琥珀は、より一層美しく輝きます。この色合いは何色にも例えがたく、まさに「琥珀色」です。
ご覧のように、バーマイトの中ではかなりのビッグサイズ!結構な厚みもあります。ゴキ氏は、肉眼でもはっきりと見つけることができます。
羽毛に主役の座を奪われはしたものの、ゴキ様も極めてレア。十分主役級なのですが、相手が悪すぎました。
琥珀内にはさまざまな内包物が集まっています。気泡も多く、当初、軟組織などもあったのかもしれないと思うと、さらにロマンに心が満たされます。
左右22ミリもある大きなバーマイトです。
100円玉とほぼ同じ大きさがあります。ウルトラレアと評しても全く過言ではない、約1億年前の琥珀、バーマイト。その中に「羽毛」を内包しています。
価格:
商品ID:ot4086
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:2.2cm×1.2cm×厚0.4cm
商品説明:「これはぁぁぁ」とニヤついてしまうスペシャルアイテム!ウルトラレアと評しても全く過言ではない、「羽毛」を内包した約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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