こちらは、中国遼寧省のジュラ紀の地層から発見されたリコプテラという古代魚の化石です。頭から尾の先まで保存された完品です。
リコプテラは数センチ程度の比較的小さな魚で、東アジアを中心に広く生息していました。ジュラ紀後期から白亜紀前期の地層で発見される、恐竜時代の古代魚です。その間、約2000万年という非常に絞られた期間しか発見されないため、地層の時代判定に役立つ、いわゆる示準化石の一つとされています。
リコプテラは淡水魚で、小さな歯を持っていたことが分かっています。おそらく、小型の昆虫やその幼虫などを捕食していたと考えられています。
小さな骨やヒレの繊維まで見事な状態で保存されています。どうやら、このリコプテラは冬季になると、無酸素水の流入によって大量死していたのではないかと考えられています。酸素が少ない嫌気性の水底に埋もれたため、酸化が少なく、非常に良好な保存状態を維持できたという説があります。また、時々群集化石として発見されることから、群れをなして生活していたのではないかとも考えられています。まるでメダカの学校のように…。
実はリコプテラは非常に多くの種を持つ古代魚で、なんと10種類以上が確認されています。それぞれ微妙に形が異なり、ほとんどは遼寧省の熱河層で発見されています。
裏面です。赤っぽい部分は、酸化鉄が析出したものと思われます。
ご覧のように、多層構造をしています。これは、堆積物が少しずつ海底に積もっていったことを示しています。良質な化石は、このような構造を持つ母岩から見つかることが多いです。
左右で約45ミリほどあります。
100円玉との比較です。恐竜時代の淡水魚、リコプテラの全身化石です。
価格:¥4,200
商品ID:ot4084
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:中国、遼寧省
サイズ:本体直線距離4.5cm 母岩含め全体7.5cm×6.7cm×厚0.5cm
商品説明:頭から尾の先まで、細部まで精細に完全保存!恐竜時代の淡水魚、リコプテラ(Lycoptera)の全身化石
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