こちらは白亜紀後期の海の王者、モササウルスです。昔は「海のティラノサウルス」などとも呼ばれました。生物の種類としては全く異なるものですが、食物連鎖の頂点に君臨していたという点では、まさにぴったりの表現でしょう。現生の生物とは異なり、白亜紀の海では爬虫類が頂点に君臨していました。モササウルスは現生には子孫がいないとされていますが、顎の構造などからヘビやオオトカゲに近い存在だったのではないかという説があります。こちらは、歯茎の内部に収まっていた歯根が残された珍しい歯の化石です。
色の白い部分が歯根で、右側の濃い茶色の部分が歯冠です。歯冠にはエナメル質が保存されています。モササウルスの歯は全体的に厚みがあり、先端が尖っています。魚類やアンモナイトなどを中心に捕食していたと考えられていますが、時には同じモササウルスを共食いしたとも言われています。目に入るものには何でも噛み付くような獰猛な性質を持っていたと考えられています。
噛み付いて咀嚼するというより、丸呑みするような捕食方法だったという説があります。
ご覧のように、非常に太く頑強な印象を受けます。
根本の断面を撮影しました。ほぼ円形で丸い形をしています。
長い方の辺に沿って、約55ミリほどあります。
100円玉との比較です。通常、歯冠のみの標本が多いですが、ぜひ歯根付きの標本もコレクションに加えてみてください。
価格:
商品ID:ot4074
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測5.5cm
商品説明:ルート(歯根)まで保存された珍しい、モササウルス(Mosasaurus)の歯化石
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