いきなりですが、うどん発祥の地といえば?そうです、香川県、え?博多?いろいろ説があるようです。では、寿司発祥の地といえば?そうです、江戸(東京)です。では、お好み焼き発祥の地といえば、広島あるいは大阪?では、日本における古生物学発祥の地といえば?なんと岐阜県金生山なのだそうです。この地域からは古生代ペルム紀という恐竜時代よりも古い地層が眠っており、さまざまな生物の化石が発見されます。こちらはその一部で、ウミユリの部分化石が多数見られます。
この斑点のようなものはウミユリの肉茎の一部(断面)で、ワームのような管は、肉茎を横から捉えた部分だと思われます。この化石の表面は、徹底的に研磨されており、非常に肌触りが良いです。こうした断面は研磨すればするほど、模様が鮮やかに浮き立ちます。
こちらにも肉茎の横断面が見られますね。ところで、「ウミユリとはなんぞ?」という方もいらっしゃいますよね。日本語で「海百合」と書きます。「海に棲む百合かいな」と思われた方、鋭い!見た目は一見すると花のようなのですが、実は中身は動物という、非常に面白い生物です。肉茎の根元を、根のように岩などに貼り付け、海流に流されないように耐えていたとも言われています。花のように見える部分は触手で、プランクトンなどの浮遊物を捉えて捕食していたとのことです。
なんと変わった生物なのか、と思われたかもしれませんが・・・なんと、現生にも子孫が生き残っているのです。ペルム紀の末には、地球史上最大ともいわれる大絶滅があり、その後も中生代末の大絶滅を乗り越え、ウミユリは海底深くでひっそりと生き続け、現代にも命をつないでいるのです。「海水浴していても、見たことがない」それは仕方ありません。ウミユリは深海だけに生息しているため、私たち人間が普段目にすることはまずありません。しかし、希少な映像が残っていますので、ぜひご覧ください。初めて見ると度肝を抜かれるはずです。植物のような姿をした生物が、スラスラスラーっと海底を這う様子は、気持ち悪くもあり、感動もあり・・・。ぜひ一度はご覧いただきたい映像です。「Crawling Crinoid」とググってみてくださいね。私は年に1回は見てしまいます。
映像をご覧になった後に、こちらをご覧いただくとよく分かるのですが、ウミユリというのは、さまざまな管がつながって構成されている生物です。茎の断面であれば円形になりますし、横から見た断面だとワームのような形に見えます。
しっかりとしたサイズがあります。
最長部13センチほどあります。
100円玉との比較です。こちらは、日本における古生物学発祥の地とされる金生山で採集された、ウミユリの群集部分化石です。
価格:¥4,500
商品ID:ot4071
時代:古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前)
産地:岐阜県 日本
サイズ:母岩含め全体13.1cm×12.3cm×厚6.7cm
商品説明:徹底的に研磨され模様にご注目、国内マニアックシリーズ!日本古生物学発祥の地から採集されたウミユリの群集部分化石
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