こちらは白亜紀後期の海中の王者、モササウルスの歯化石です。しかも、歯根付き!歯根(しこん)とは、文字通り歯の根っこの部分で、顎骨にくっついていた部分です。上側の色が濃い部分は「歯冠」と呼ばれます。一般的にモササウルスの歯化石は、この歯冠部分だけの標本が多いですが、こちらは歯根付きならではの魅力をお楽しみいただけます。
モササウルスと言っても、実は数十種類も存在したというと驚くでしょうか。現生のサメなどでもそうですが、サメといっても何種類もいますよね。それと同じです。歯の形だけで種類を特定するのは、よほど特徴的な歯を持つ種類でない限り難しいです。一般的には、鋭い頂部と、太く丸みを帯びた分厚い根本が特徴です。
この形状は、獲物を食いついて丸呑みするのに適していると考えられます。鋭い鋸歯(セレーション)がないため、切断するために進化したわけではないでしょう。いったん噛まれて捕らえられると、獲物は逃げることができなかったはずです。プログナソドンのようなグループは、食道に押し込むための歯列を備えていました。まさに、ハンター仕様の口腔内の構造だったと言えますね。
総じて状態の良い美しい歯化石です。
両面ともに同程度の保存状態を維持しています。
根本の断面を撮影しました。モササウルスの仲間の歯化石は、どれもこのような丸い楕円形の断面を持っています。
長辺計測で63ミリほどあります。
100円玉との比較。白亜紀後期の海中のモンスター、モササウルスの歯根付きの歯化石です。
価格:
商品ID:ot4063
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測6.3cm
商品説明:状態良し!白亜紀後期の海中のモンスター、モササウルス(Mosasaurus)の歯根付きの歯化石
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