こちらは黄鉄鉱です。黄鉄鉱は英語で "Pyrite" と書きます。これはギリシャ語の "pyritēs" に由来し、「火をおこす石」という意味です。実際にパイライトと金属をこすり合わせると火花が発生し、古代では火打ち石として利用されていました。
黄鉄鉱は立方体や八面体の結晶として成長します。一瞬、金(Gold)と見間違えてしまうため、“愚か者の金”という俗名があります。化学式は FeS₂ で、鉄と硫黄が結びついたものです。モース硬度は6以上と比較的硬い石ですが、比重は5前後とかなり重たいものの、Gold ほどではありません。
パイライトの最大の魅力は、なんといってもこの美しい輝きと結晶系でしょう。自然界でほぼ完全な立体を示すことがあり、まるで人の手によって作られたかのように見えるほどです。前述のように、かつては Gold と間違えられることがありました。実際、ゴールドラッシュの時代には、多くの人がパイライトを金と勘違いしたと言われています。ぜひ、お友達やご家族に冗談で「金だよ!」と言ってみてはいかがでしょうか。
非常に大きな結晶のクラスターで、重量は350グラム以上あります。
実は、パイライトは工業目的でも使用されていました。加熱すると硫酸を取り出せるため、かつては硫酸の原料として利用されたこともあります。最近では、太陽電池の材料やリチウム電池の電極として活用できる可能性があるとして研究が進められています。
裏面です。このような自然の産状を楽しめる標本は多くありません。
左右68ミリほどあります。
100円玉との比較。350gを超える立派な黄鉄鉱の自然結晶です。
価格:¥9,000
商品ID:ot4043
時代:Unknown
産地:Unknown
サイズ:6.8cm×5.8cm×4.4cm 353g
商品説明:珍しい自然な産状を持つ個体!350gを超える立派な黄鉄鉱の自然結晶
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