こちらは、アリに似た昆虫を内包したミャンマー産の琥珀です。ミャンマー北部の渓谷で採集される琥珀には、「バーマイト」という別名があります。Burmite と書くことからも分かるように、旧国名のビルマに由来し、「ビルマ琥珀」とも呼ばれます。バーマイトの特徴は、その古さにあります。琥珀はもともと樹木の樹液が化石化したものですが、バーマイトはなんと約1億年前の樹液が由来だとされています。世界各地で琥珀は採集されますが、1億年以上前のものが産出される場所は、ほんのわずかしかありません。
先ほどの昆虫は、写真の琥珀の中央やや左下にいます。見つけられましたか?
バーマイトは、多種多様な内包物を含んでいることで知られています。主に熱帯雨林の樹木の樹液が起源となっており、当時の昆虫や植物などが閉じ込められています。さらに、近辺に海があったとも考えられており、浅海環境に由来する内包物が含まれているとも言われています。
こちらには、また別の内包物が確認できます。内部から成分が染み出しているのか、輪郭がぼやけているのが特徴的ですね。
バーマイトは、その古さに反して非常に透明度が高いのも特徴の一つです。ご覧のように、バックライトを当てると煌々と輝きます。純粋に美しい個体ですね。
バーマイトは、古代からビルマの重要な輸出品として中国などに送られてきた歴史があります。19世紀半ばには、化学的な研究が始まりました。近年、ロンドン自然史博物館の研究により、その内包物が約1億年前に起源を持つことが明らかになり、非常に古い琥珀であると判明しました。
高倍率のルーペ(30倍以上)を用いて、ぜひこの虫を探してみてくださいね。
左右17ミリほどあります。
100円玉との比較。大地を恐竜が闊歩していた時代の古き琥珀、バーマイトです。
価格:
商品ID:ot4037
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.7cm×1cm×厚0.3cm
商品説明:昆虫あり!大地を恐竜が闊歩していた時代の古き琥珀、バーマイト(Burmite)
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