こちらは中生代ジュラ紀の珪化木です。珪化木とは、木の幹が化石化したものです。倒れた木が火山灰や泥、砂などに埋もれると、本来の木の成分が徐々にケイ酸塩鉱物へと置き換わっていきます。特に、火山活動が活発な地域では、火山灰に含まれる二酸化ケイ素によって珪化しやすいと言われています。その後、地下深くに埋没することで酸素が遮断され、腐敗が進みにくくなり、木の年輪などが残されたまま、硬い石へと変化していきます。この過程には少なくとも数百万年がかかり、極めてゆっくりとした速度で進んでいきます。
ご覧のように、木の形や年輪がそのまま残されています。一見すると木の幹そのものに見えるかもしれませんが、実際には非常に硬い石です。手触りはひんやりとしており、重みがあるため、見た目とのギャップに驚くことでしょう。
赤っぽく見えるのは鉄分が含まれているためです。
同じような形成過程を経ながらも、全く異なる変化を遂げたのが「石炭」です。石炭は地下深く埋没し、高温・高圧下で木の成分が分解・炭化していきます。その結果、主成分は炭素となり、黒く硬い石へと変化します。珪化木とは異なり、非常によく燃えますが、比較的柔らかく軽いのが特徴です。
裏面も同様に、年輪までしっかりと保存されています。一見すると、木の幹にしか見えません。
側面をご覧いただきましょう。まさに木肌そのものですが、こちらも非常に硬く石化しています。厚みは約8ミリです。ケイ酸塩鉱物全般に言えることですが、非常に硬く、高い強度を持ちます。
直径の最大部は約135ミリあります。
100円玉との比較。珪化木は石炭と違い、エネルギーとして直接人間の生活の役に立つわけではありません。しかし、美しい鉱物として、そして古代の遺産として、我々の目を楽しませ、知的好奇心を満たしてくれます。
価格:
商品ID:ot3999
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Unknown
サイズ:13.5cm×10cm×厚0.8cm
商品説明:まるで生木のような質感!恐竜時代(約1億5000万年前)の珪化木化石(Petrified Wood)
この商品は売却済みです。
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