こちらは、約2300万年前から約360万年前まで生息していたメガロドンの歯の化石です。「メガ(大きな)」+「ドン(歯)」という名前が示す通り、まさに圧倒的な大きさを誇る歯の化石です。当時の海域において頂点捕食者として君臨していたこの生物は、古代のクジラなどを捕食していたと考えられています。現生のホホジロザメに近い存在だったと言われることもありますが、直接的なつながりはないとされています。本標本はミドルサイズながら、特筆すべきはその保存状態です。100%ナチュラルであることが確認されている上に、欠けもなく、各部が非常に良好な状態で保存されています。これぞコレクショングレード。自信をもってご紹介いたします。
ミドルサイズといっても、長辺計測で10センチを超えますので、十分なインパクトがあります。
手のひらとの比較。メガロドンの歯の化石特有の、この圧倒的な存在感。他の生物の歯の化石にはない迫力があります。ところで、「メガロドンの化石は歯しかない?」と思った方も多いのではないでしょうか。実は、これには明確な理由があります。軟骨魚類の骨は、コラーゲンや水分を多く含む柔らかい組織でできているため、遺骸となった後に分解され、ほとんど化石として残りません。一方、人間や恐竜などの骨はリン酸カルシウムでできた硬い骨であるため、化石として残りやすいのです。では、歯はどうかというと、非常に硬いエナメル質などで構成されているため、化石として残る確率が高いのです。
裏面も、完璧と言ってよい保存状態。この陶器のような独特の質感を持つエナメル質が、たまりませんね。実は、エナメル質の色は堆積環境によって作り上げられたものだとしたら、驚くでしょうか?通常、歯の色は乳白色ですが、長い年月をかけて堆積環境の影響を受け、徐々に変化し、このような色になったと考えられています。詳しくはコラム「化石の色はどのように決まるのか。メガロドン歯化石から探る。」を御覧ください。
どこから眺めても絵になる、完璧なフォルム。被写体としても最高クラスの役者です。光の当たり方や角度によって異なる表情を見せてくれるのも魅力のひとつ。写真好きの方なら、きっと夢中になれるはずです。
歯の稜線には、鋭いセレーション(ギザギザの部分)がしっかりと保存されています。メガロドンのハンターとしての顔が、ぐっと身近に感じられますね。これは、獲物を切り裂くために進化した、まさに恐るべき部位です。
セレーションを見ると、ついつい触ってしまうのはコレクターの性(さが)なのか…。しかし、かなり鋭いので、優しく触ることをおすすめします。
根本から撮影しました。なんと分厚い歯根なのでしょうか。最厚部はなんと19ミリ。この凄まじい厚みこそ、メガロドンの圧倒的な咬合力を支えていた証です。これほどのバイティングパワーを誇る生物なら、歯根がこれほど分厚くても納得ですね。
長い方の辺にそって104ミリほどあります。
100円玉との比較。化石コレクター垂涎の、極めて上質な保存状態を誇るメガロドンの歯化石です。
価格:
商品ID:sh330
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:North Carolina,U.S.A.
サイズ:長いほうの辺に沿って10.4cm 厚1.9cm
商品説明:セレーション、エナメル質ともに素晴らしい!しかもオールナチュラルが確認されている、メガロドン(Megalodon)の歯化石
この商品は売却済みです。
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