

こちらは、フランスのアヴェロン地方で産出した、ジュラ紀のアンモナイトです。悠久の時を経て、本来の殻が「黄鉄鉱(パイライト)」へと置き換わった希少な標本です。当時の海底で酸素が極めて少ない特殊な環境下にあったため、腐敗が進む前に鉄分と硫黄が反応し、この「金色の化石」が誕生しました。

表面を這うような緻密な模様は「縫合線」です。内部を仕切る壁と外殻が接する境界線で、水圧から身を守るための建築学的な工夫だと考えられています。時代を経るごとに複雑化しました。この模様はアンモナイトの種類を特定するのにも役立ちます。シダの葉を思わせる幾何学的な曲線美は、この個体が「フィロセラス類」に近いことを意味しています。

裏面です。黄鉄鉱の結晶がゴツゴツと露出し、生々しい質感です。

金属置換された標本特有の確かな重みがあります。黄鉄鉱の比重は約5ですので、鉄と石のちょうど中間の質量感があります。

アンモナイトは見た目こそ巻貝に似ていますが、実はタコやイカと同じ頭足類の仲間です。軟体部は化石として残らないため、どんな姿だったのかは想像の域を出ませんが、多数の足(腕)が生えた姿に復元されることが大半です。

フランス・アヴェロン産の黄鉄鉱化アンモナイトは、こうした比較的扁平なものが多く見られます。

直径最大部約28ミリ。細部までよく保存されています。

100円硬貨より一回り大きなサイズです。黄鉄鉱は金(Gold)と見間違う人が多いことから、別名「愚者の金」と呼ばれますが、この標本に関しては、賢者の選択です!

こちらは、黄鉄鉱化アンモナイトができる流れです。
1.アンモナイトが深海の泥に埋まります。酸素が遮断された環境です。
2.硫酸塩還元菌の活動。バクテリアが有機物を分解し、硫化水素が発生します。
3.鉄分との反応と置換が起こります。海水中の鉄分と硫化水素が反応し、殻の成分が置き換わります。
4.数千万年を経て、完全に黄鉄鉱化したアンモナイトが出来上がります。


価格:
商品ID:an2692
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Aveyron, France
サイズ:本体直径2.8cm
商品説明:「賢者の選択」フランス・アヴェロン産の黄鉄鉱化アンモナイト(Ammonite)
この商品は売却済みです。
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