

こちらはフランス・アヴェロン産の黄鉄鉱化したアンモナイト。中生代ジュラ紀の記憶が、悠久の時を経て黄金の輝きへと変貌を遂げました。棲息時から、金属質だったのではありません。周辺環境のミネラルを徐々に取り込みながら、このような姿になりました。
パイライトは鉄と硫黄が半々の鉱物ですので、純金属に比べると、そこまで重くはありませんが、指先には確かな重みを感じます。

酸素の乏しい海底で、殻が鉄と硫黄に置き換わることで生じたこの輝き……。成分は硫化鉄、別名「愚者の黄金」です。ゴールドと間違えてぬか喜びをするものを揶揄したネーミングですが、これほど精巧な造形を前に、愚かだと笑う者はいないはず。

表面の幾何学模様はアンモナイト特有の「縫合線」。内部の隔壁が表面と接する境界に現れる、進化の足跡です。一般的に時代を経るごとに、この模様は複雑化すると言われています。

平面的に押し潰されることなく、三次元の姿を保つのは希少な条件が重なった証です。フランス・アヴェロン地方のジュラ紀の地層から、このようなパイライトアンモナイトがよく発見されます。

アヴェロン産は色の定着が素晴らしく、コレクターから高い人気を博しています。

側面から覗くと、内部まで徹底した黄鉄鉱化を確認できます。

直径最大部、約41ミリです。アヴェロン産のパイライトアンモナイトとしては、結構な大サイズです。

100円硬貨との比較です。人気のフランス・アヴェロン産のパイライトアンモナイトです。好サイズ・状態良好な、上質標本です。

こちらは、黄鉄鉱化アンモナイトができる流れです。
1.アンモナイトが深海の泥に埋まります。酸素が遮断された環境です。
2.硫酸塩還元菌の活動。バクテリアが有機物を分解し、硫化水素が発生します。
3.鉄分との反応と置換が起こります。海水中の鉄分と硫化水素が反応し、殻の成分が置き換わります。
4.数千万年を経て、完全に黄鉄鉱化したアンモナイトが出来上がります。


価格:
商品ID:an2689
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Aveyron, France
サイズ:本体直径4.1cm
商品説明:人気のフランス・アヴェロン産のパイライトアンモナイトです。好サイズ・状態良好な、上質標本
この商品は売却済みです。
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