こちらはモロッコのデボン紀の地層から採集されたオウムガイ類の化石です。化石本体を包むように、母岩が丸く切り取られ、インテリア的な要素が強調されています。付属の黒いスタンドを用いて飾ると、皿立てのような演出も可能です。
本体部分で明瞭にセプタ(隔壁)の輪郭が確認できる箇所を、クローズアップで撮影しました。ご注目いただきたいのは、殻の内部にある小部屋を仕切る壁が、出口に対して逆方向に反っている点です。これはゴニアタイトではなく、オウムガイ類に特有の特徴です。
詳しくはコラム「化石からアンモナイトとオウムガイを見分ける方法」を御覧ください。
古生代デボン紀には、オウムガイの仲間(オウムガイ、オルソセラス、ゴンフォセラス)と、アンモナイトの祖先とされるゴニアタイトの仲間が、どちらも存在していました。両者の区別が容易でないものも少なくなく、もしかすると中間的な存在がいたのかもしれませんね。
裏面はラフですが平らにカットされており、平置き時に安定します。
側面から見ると、薄い円盤状の形をしています。
本体の外縁部の最大直径は約4センチで、母岩を含めた全体のサイズは約11センチに達します。
100円硬貨との比較写真です。こちらは古代のオウムガイ類に属するとみられる頭足類の殻が保存された標本で、インテリア的な魅力も備えています。
価格:¥3,000
商品ID:an2644
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体直径4.2cm 母岩含め全体11.2cm×10.9cm×厚1.4cm
商品説明:古生代デボン紀のオウムガイ類の化石……古代ロマン漂う天然オブジェ
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