

こちらは、カラフルな色彩が目を引く、ゴニアタイトの磨き標本です。ゴニアタイトはアンモナイトの祖先とされる頭足類で、約3億9,000万年前のデボン紀中期(アイフェリアン期)に登場しました。さらに原始的な祖先であるアゴニアタイト(※)から進化したと考えられ、古生代後半にかけて海洋に大きな繁栄をもたらします。デボン紀末の大量絶滅を乗り越え、世界中の海で再び勢力を広げましたが、最終的には約2億5,100万年前、ペルム紀末の大絶滅によってその長い歴史に幕を下ろしました。
※アゴニアタイトとは、Goniatites に接頭語として a- を付けた学名で、「ゴニアタイトに似ているが別属」という意味合いを持たせたものと考えられます。

頭足類の殻は、内部が複数の小部屋に分かれています(フラグモコーンと呼ばれます)。化石化の過程で、それらの小部屋に様々な堆積物が入り込み、独特で非常にカラフルな色合いを生み出しています。しかも本標本は、堂々たる大判サイズです。

表面は丁寧に研磨され、美しい光沢を放っています。

ゴニアタイトは原始的な頭足類で、その殻の構造はきわめてシンプルです。表面に見られる「縫合線」と呼ばれるラインは、内部構造が露出したものです。ゴニアタイトの縫合線はジグザグの形状を示し、のちの時代(中生代)に登場するアンモナイトの複雑な縫合線と比べると単純です。このシンプルでありながら味わい深い幾何学模様に魅了されるコレクターは少なくありません。

裏面は平らにカットされており、この面を下にして展示すると高い安定性が得られます。付属のスタンドを用いて立てて展示することも可能ですが、安定感という点では平置きに軍配が上がります。

最厚部は約31ミリほどあります。

直径最大部は、なんと16センチ。ゴニアタイトの場合、直径10センチを超えれば十分大きい部類に入りますが、本標本は面積比で約2倍にもなるサイズです。手のひらにずっしりとかかる質量感も、大きな魅力のひとつです。

100円硬貨との比較写真です。カラフルかつ大判で、インテリアとしても映える古生代デボン紀の頭足類、ゴニアタイトの美麗標本です。


価格:¥11,000
商品ID:an2636
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体直径16cm 厚3.1cm
商品説明:カラフルかつ大判!古生代デボン紀の頭足類ゴニアタイト(Goniatite)美麗標本
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