

こちらはマダガスカル産の遊色アンモナイト、クレオニセラスです。肋(ろく)が切り立ったタイプです。

表面のわずか約1ミリの薄い遊色層に光が当たると、赤く輝きます。遊色層で光の干渉が起こり、一部の色(今回は赤)が選択的に反射される現象(分光現象)が見られます。この現象は、アンモナイトの殻に限ったものではありません。たとえば、自動車の油が落ちた水たまりで油膜が光を反射して虹色に輝くのも遊色の一例ですし、CDやDVDの微細な凹凸面で色が変化するのも遊色の一つです。また、石鹸水にできる薄膜に見られる虹色も同様です。詳しくはコラム”光るアンモナイトはなぜ「光る」のか?”を御覧ください。

遊色は常に一定ではなく、光のあたる角度によって変化します。ぜひ実物でお試しください。

裏面です。表面ほどではありませんが、遊色する箇所があります。

厚みは14ミリほどあります。

直径最大部49ミリです。遊色層は非常に薄いため、通常、堆積してから時間が経つと風化によって徐々に消失してしまいます。こうして約1億年も経過しながらも残存している例は決して多くはありません。

100円玉との比較。ぜひ手にとって動かしながら遊色を体験してみてください。


価格:¥3,400
商品ID:an2523
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径4.9cm 厚1.4cm
商品説明:ぜひ実物で遊色を体験してみてください!マダガスカル産の約1億年前のアンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras)
このウィンドウを閉じる