

こちらは、モロッコの中生代白亜紀の地層から発見された、スピノサウルスの歯化石です。スピノサウルスは、その名の由来となった背中の巨大な帆(棘突起)で知られる、当時の頂点捕食者でした。主に水辺で魚を捕食していたと考えられており、獲物を突き刺し、逃さないために適した円錐形の歯を持っていました。

スピノサウルスは成長すると、屈指の巨大獣脚類恐竜となり、体サイズではティラノサウルス・レックスをも凌いだ可能性があると考えられています。捕食戦略は大きく異なり、スピノサウルスは「噛みちぎる」ことよりも、「獲物を確実に逃さない」ことに特化した捕食者でした。

表面に刻まれた繊細な縦筋(ストリエーション)に注目してください。これはスピノサウルスの歯に見られる特徴の一つですが、個体や保存状態によっては確認できない場合もあります。

歯冠を包むエナメル質の保存状態は良好で、わずかに光沢をまとっています。

エナメル質をクローズアップしました。わずか数ミリの硬く薄い層がしっかりと保存されています。

断面を覗き込むと、ほぼ円形に近い独特の形状が確認できます。多くの獣脚類(肉食恐竜)の歯が、ナイフのように左右に平たい「側扁」した形をしているのに対し、スピノサウルスの歯は「円錐形」です。これは肉を切り裂くのではなく、滑りやすい獲物をがっしりと掴み、逃さないために進化した形状と考えられています。

外弧(ロングカーブ)に沿って計測して約43ミリです。

100円硬貨との比較です。スピノサウルスは近年研究が大きく進展しており、最近では、オールのような形状の尾を使って水中を泳いでいた可能性が高い、という説も有力になっています。

水辺に佇むスピノサウルスの復元イラストです。現生のワニのような生活様式だったのかもしれませんね。


価格:
商品ID:di1794
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測4.3cm
商品説明:白亜紀の北アフリカを支配した頂点捕食者 … 水辺の王者スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石
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