

こちらは白亜紀の北アフリカの食物連鎖の頂点に君臨した、スピノサウルスの歯化石です。すらりと伸びた円錐形のフォルムが美しい一点です。スピノサウルスの歯の最大の特徴は、ティラノサウルスのような「肉を切るためのギザギザ(鋸歯)」がないこと。代わりに、表面には細かな縦の筋が走っています。

エナメルの保存状態に注目してください。光を当てると浮かび上がる繊細な縦筋(ストリエーション)などのディテールがよく保存されています。

中生代白亜紀、今から約1億年前、モロッコのケムケム層は乾燥した砂漠ではなく、巨大な河川が流れる緑豊かな環境でした。スピノサウルスは水辺に住む現生のワニのような生活を送っていたと考えられています。以前は陸生恐竜だと思われていましたが、近年の研究により、水陸両生でむしろ水中生活のほうが長かったという説もあります。

スピノサウルスは成長すると、ティラノサウルス・レックスを凌ぐほどのサイズになったと言われています。その姿はワニに近い、洗練されたハンターで、主に魚食性だったという説が有力です。さらに、長い尾を使って巧みに泳いでいた可能性も指摘されています。

根本の断面を撮影しました。ここにもスピノサウルスの歯化石の特徴がよく現れています。断面が円形で、尖った部分がありません。獲物を突き刺すために進化した円錐形の歯化石です。

外弧(ロングカーブ)に沿って計測して約46ミリです。大きな歯ではありませんが、エナメル質の状態に優れた美しい一点です。

100円硬貨との比較です。北アフリカ・モロッコの白亜紀層から採集された、スピノサウルスの歯化石です。

水辺に佇むスピノサウルスの復元イラスト。現生のワニのような生活をしていたのかもしれませんね。


価格:¥5,500
商品ID:di1793
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測4.6cm
商品説明:エナメル質に美しい光沢あり、北アフリカ・モロッコの白亜紀層から採集された、スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石
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