

この標本は、面白い・・・興味深い・・・珍しい・・・。こちらは、泣く子も黙る恐竜の代名詞、トリケラトプスの「幼体」の角化石です。一般に流通するトリケラトプスの角は成体の断片が多く、こうした幼体の特徴を留めた部位は、マーケットではまずお目にかかれない「出会えたこと自体が幸運」な代物と言えます。
さらに特筆すべきは、その出自にあります。本標本は、ティラノサウルスの「スー」や「スタン」の復元で世界に名を馳せるブラックヒルズ地質学研究所(BHI)が手掛けた経歴を持ちます。世界最高峰の組織が、学術的根拠に基づいて一部修復を施した標本です。

トリケラトプスの角は、成長段階によってその形状が劇的に変化することが知られています。幼体から若体にかけての角は、本標本のように後方へ向かって緩やかに反り返るという特徴を示します。これが成体になるにつれ、より前方へ突き出すような形状へとダイナミックに変化していくのです。

先端へ向かって伸びる美しいシルエットは、観る者を強く惹きつけます。化石は長い年月を地中で過ごすため、こうした先端のような繊細な部位は、摩耗や破損を免れないのが常です。本標本には、BHIの高度な知見に基づき、先端部を中心に専門家による丁寧なリストア(修復)が広範に施されています。その仕上がりは、さすがBHIと言わざるを得ません。本来備えていたであろう理想的なプロポーションを、学術的妥当性に基づいて再現した見事な標本です。

標本の表面を、ぜひじっくりと観察してみてください。縦に走る不規則な溝のライン。これは、かつてこの角を覆っていたケラチン質の鞘(さや)に栄養を運んでいた血管の痕跡、いわゆる「脈管痕」だと考えられます。これほど鮮明にストリエーションが残されているのは、保存状態がきわめて良好であったことを示す有力な証拠です。
この溝の深さや密度を見つめていると、急速に巨大化していく若きトリケラトプスの、凄まじい代謝活動と生命力が、ありありと伝わってきます。

本標本が産出したのは、米国モンタナ州ドーソン郡に広がる「ヘルクリーク層」です。ここは、ティラノサウルスとトリケラトプスが最後の時代を共に生きた、いわば恐竜時代の最終章を飾る舞台です。ここで見つかる化石は、鉄分を多く含んだ地層の影響により、独特の深い褐色や落ち着いたアースカラーを帯びます。

トリケラトプス(Triceratops)という名は、ギリシャ語で「3つの角を持つ顔」を意味します。彼らにとってこの角は、単なる武器以上の意味を持っていたと考えられます。外敵への威嚇はもちろん、群れの中でのアイデンティティの表現やディスプレイとしても機能したこのブロウホーンは、彼らの社会生活を象徴する重要な部位だったのでしょう。

根本からのアングルをご覧ください。角を形作る頑強な骨組織の枠組みが、しっかりと残されています。中央には、骨の芯まで確認することができます。

外弧(ロングカーブ)に沿って約12センチの長さがあります。幼体のブロウホーン(目の上の角)ならではのサイズ感です。手に取った際、指先に伝わるゴツゴツとした質感と、ほどよい重量感は、レプリカでは決して味わえない実物化石ならではの魅力といえるでしょう。

最後に、100円硬貨との比較をご覧ください。マーケットに流通する機会がきわめて少ない、トリケラトプスの「幼体」のブロウホーンです。希少性という観点では、成体の角をも凌ぐコレクターズアイテムといってよいでしょう。幼体特有の反り返ったカーブ、そして表面に刻まれた複雑な脈管痕。小さくともトリケラトプスのアイデンティティが凝縮されたこの標本は、あなたのコレクションの中でも特別な存在となるはずです。

まだ未発達の角を備えたトリケラトプスの幼体をイラストで再現しました。



価格:
商品ID:di1789
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Hell Creek Formation, Dawson County, Montana, U.S.A.
サイズ:ロングカーブ計測12cm 周長10.8cm
商品説明:ベリーレア!ブラックヒルズ地質学研究所(BHI)由来。恐竜時代の終焉を象徴する「幼体」トリケラトプス(Triceratops horridus)のブロウホーン(上眼窩角)
この商品は売却済みです。
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