

こちらは、史上最大級の肉食恐竜の一つとされる、カルカロドントサウルスの歯化石です。成長すると体長12メートル級にも達したとされる巨大恐竜の歯は、その名に違わぬ力強さと迫力を備えています。
カルカロドントサウルスの名は「サメのような歯を持つトカゲ」を意味します。扁平で切れ味鋭い歯を想像させる名称ですが、本標本はむしろ分厚く、ボリューム感のある印象です。もちろん鋭さという点では、属名の通り、非常に見事なセレーションを備えています。

インナーサイド(写真左側)の鋸歯(セレーション・ギザギザの部分)をご覧ください。カルカロドントサウルスの歯化石で、これほどの鋸歯を維持しているものは、滅多にありません。これだけでも、コレクショングレードの非常に価値ある標本だとお分かりいただけることでしょう。

途方もなく長い時間が経過してもなお、明瞭に残るセレーション。そして、歯冠を美しく覆うエナメル質。
白亜紀中期、北アフリカは現在とは異なり、巨大恐竜が闊歩する豊かな生態系でした。Tegana Formationは、その時代の記憶を閉じ込めた地層です。この歯は、単なる化石ではなく、「約1億年前という時間そのもの」を内包した存在といえるでしょう。

こうして少し距離を取って見ると、エナメル質の保存状態の良さが、よりはっきりと伝わります。カルカロドントサウルスの歯化石の中でも、このような質感を備えた標本はごく限られています。

しかも両面ともに遜色ない、素晴らしい状態を維持しています。また、先端部の摩耗は獲物との接触や咀嚼時の負荷、あるいは歯どうしの咬合接触など、生息時の使用過程で生じた可能性が考えられます。いずれにしても欠損や破断とは異なり、時間をかけて形成された“使用痕”である点は確かで、白亜紀の頂点捕食者が実際に生き、狩りをしていた現実を想像させる要素といえるでしょう。

正直に申し上げて、これまで目にしてきたカルカロドントサウルスの歯化石の中でも、セレーションの保存状態は屈指といえるかもしれません。決して大げさではなく、思わず鳥肌が立つほどの極めて素晴らしい状態です。

こうして平置きしても、はっきり分かるほどの厚みがあります。恐竜には、口の中の場所によって歯の形や役割が違っていた、という考え方があります。この太くしっかりした歯は、獲物を切るだけでなく、噛みついたときの強い衝撃を受け止め、深く食い込ませる役目を担っていたのかもしれません。

こちらは歯の断面です。思わず目を引くほどの厚みがあります。「サメの歯を持つトカゲ」という意味の属名から想像される、薄く鋭い歯とは大きく印象が異なります。しかし実際には、カルカロドントサウルスと同定される歯化石の中に、ごくまれに、これほど分厚い個体が含まれることがあります。長年標本を見てきた経験からも、本標本はその“例外的なタイプ”にあたる一本といえるでしょう。
周長は約61ミリもあります。

ロングカーブ(長辺)を計測すると、約49ミリあります。

100円硬貨との比較です。カルカロドントサウルスの歯化石としては珍しく、宝石のような光沢を備えた、極めて良質な標本です。

約1億年前の北アフリカの食物連鎖の頂点捕食者、カルカロドントサウルスの復元イラストです。


価格:
商品ID:di1785
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Tegana Formation, Taouz, Morocco
サイズ:ロングカーブ計測4.9cm 周長6.1cm
商品説明:このセレーションは屈指の保存状態!【極厚・高保存】北アフリカの雄カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus saharicus)の歯化石
この商品は売却済みです。
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