

こちらは、約1億年前から約9,400万年前、白亜紀後期セノマニアン期に、現在の北アフリカにあたる地域に生息していたスピノサウルスの歯化石です。スピノサウルスは陸上最大級の肉食恐竜の一つで、北米のティラノサウルス、南米のギガノトサウルス、そして同時代のカルカロドントサウルスと並び称されます。
成体では全長10メートルを優に超え、体重は約7トンに達したと推定されています。現代の動物と比較しても、信じられないほど巨大な生物でした。

総じて保存状態に優れた歯化石で、特徴的な縦方向の溝も鮮明に残されています。

先端まで欠損することなく良好に保存されています。

スピノサウルスは、主にこの直線的で鋭い歯を用いて、魚類やその他の水生生物を捕食していたと考えられています。また、水辺に現れた陸上動物も獲物としていたと推測されています。
かつては陸棲恐竜と考えられていましたが、近年の研究では、水陸両生で、むしろ水中生活に高度に適応していた可能性が指摘されています。

どちらの面も非常に良好な状態を保っています。

こちらには稜(尖った部分、カリナとも呼ばれます)が見られますが、ギザギザ状の刃(セレーション)はありません。これは、スピノサウルスの歯は、獲物を切り裂くのではなく、突き刺して捕らえる方向へ進化したためと考えられます。

断面を撮影しました。ほぼ真円の形状をしています。

長さは約35ミリです。決して大きな歯化石ではありませんが、良好な保存状態を維持しています。

100円硬貨との比較です。全形がよく保存された上質な歯化石です。


価格:
商品ID:di1755
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測3.5cm
商品説明:保存状態良好、スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石
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