

こちらは、白亜紀後期の北アフリカに生息していたスピノサウルスの歯化石です。スピノサウルスという名前は「棘のあるトカゲ(恐竜)」を意味し、背中にそびえる大きな帆状の脊椎骨に由来すると考えられています。英語では「スパイノサウルス」に近い発音ですが、日本ではローマ字読みの「スピノサウルス」が一般的です。

スピノサウルスは川や湖などの水辺に生息し、魚食性の恐竜だったと考えられています。この大きく鋭い歯は、ぬめりのある魚をしっかりと捕らえ、逃さないために進化したものだったのでしょう。

反対側も同様に保存状態は良好で、茶褐色の歯冠部にはスピノサウルス特有の線状痕がはっきりと確認できます。

スピノサウルスはかつて陸生恐竜と考えられていましたが、21世紀に入って研究が進み、現在では水陸両生の恐竜だったという説が一般的になっています。その暮らしぶりは現生のワニに近く、普段は魚を主食としながら、水辺にやって来た恐竜を襲うこともあったと考えられています。

根本の断面はほぼ真円を描いており、スピノサウルスの歯化石の多くに見られる典型的な円錐形の形状です。

長辺に沿って測ると約44ミリ。適度な厚みを備え、まさに史上最大級の獣脚類スピノサウルスらしい重厚な存在感を放っています。

100円硬貨との比較写真です。白亜紀後期の北アフリカを代表する覇者、スピノサウルスの歯化石です。


価格:¥5,000
商品ID:di1736
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測4.4cm
商品説明:白亜紀後期、北アフリカの覇者スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石
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