こちらは、トリケラトプスの化石コレクター必見のアイテムです。後頭顆(こうとうか)と呼ばれる部位で、頭部と首が接する部分にあたります。
写真上側の球状の突起が、第一頸骨の関節窩(受け皿のように凹んだ部分)にはまり込んでいました。まさにボールジョイントのように頭部と首をつなぎ、巨大な頭部を自由に動かす役割を果たしていたと考えられています。
トリケラトプスを含む多くの恐竜や爬虫類では、一体につき一つしか存在しない部位ですが、人間を含む哺乳類では対になって二つ存在しています。
後頭顆は極めて希少な部位で、化石として発見されること自体がほとんどありません。その希少性に加え、この素晴らしい保存状態をご覧ください。
丸いジョイント部分が、これほどまでに形をとどめた状態で保存されるケースは極めて稀です。弊社でも過去に一度だけ取り扱ったことがありますが、今回の標本はそれを凌ぐサイズと保存状態を誇ります。まさに一期一会。次にご紹介できるのがいつになるのか、未知です。
手のひらに載せてみると、その大きさが伝わるでしょうか。さすがは巨大恐竜、トリケラトプスの後頭顆です。
体のおよそ3分の1が頭部を占めるトリケラトプスだけに、後頭顆も圧倒的なサイズと重量感を誇ります。実測でなんと 576グラム。手にすると、その重厚さに驚かされます。
下側は頭蓋骨本体とつながっていた部分です。正確には、後頭顆も頭蓋骨の一部に含まれます。このように接合部分まで残っている後頭顆を目にするのは初めてです。非常に緻密に保存・復元されており、繊細ではありますが、丁寧に扱えば強度に問題はありません。
頭部側から撮影した一枚です。表面には細かな空隙が確認できます。このような構造は、トリケラトプスのフリルやホーンにもよく見られる特徴です。
その空隙部分をクローズアップで撮影しました。トリケラトプスは前述のとおり、全長の約3分の1を頭部が占める、実に巨大な頭を持つ恐竜です。
さらにホーンやフリルといった装飾も多く、頭部を自由に動かすには軽量化が不可欠だったのでしょう。この空隙構造は、強度を保ちながらも軽量化を実現するための、進化のひとつだったのかもしれません。
トリケラトプスをはじめ、巨大な頭部をもつ角竜類では、後頭顆がとくに発達しています。頭部の大きさと重量に対応するため、このような大きなものへと進化したのでしょう。
頭蓋骨側の骨が十分に保存されている点も魅力です。
最長部は10センチ弱にも達します。第一頸骨(環椎)の関節窩とかみ合っていた球状の部分を、上から撮影しました。どの角度から見ても丸く、首を自由に動かすために進化した部位であることがよくわかります。
100円硬貨との比較写真です。トリケラトプスの化石コレクター必見の逸品。一体につき一つしか存在しない、極めて希少な部位……後頭顆。その中でも非常に上質な保存状態を誇る化石です。
後頭顆の位置をイラストで示しました。
価格:
商品ID:di1726
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:米国ヘルクリーク累層
サイズ:9.6cm×8.6cm×厚8.2cm 576g
商品説明:トリケラトプス(Triceratops horridus)の化石コレクター必見!一体につき一つしか存在しない、極めて希少な部位……後頭顆(オキシピタル・コンダイル:occipital condyle)の、非常に上質な化石。__kaigyou____kaigyou__Hell Creek Formation, Montana, U.S.A.
この商品は売却済みです。
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