こちらは、白亜紀の一時期(約1億年前から約9400万年前頃まで)、現在の北アフリカに生息していた史上最大級の肉食恐竜、スピノサウルスのハンドクロウと、その指骨の化石です。スピノサウルスのハンドクロウだけでも非常に希少ですが、さらには指骨(節骨)まで付属している標本は、極めて希少です。
ハンドクロウ(写真最右)はカーブ計測で17センチに達する、非常に立派なものです。
スピノサウルスは、肩や腕が非常に発達していた生物です。特に前肢は大きく頑丈で、各手には3本の鋭い爪を備えていました。こちらはそのうちの一連のセットです。
スピノサウルスは、最近の研究により水陸両棲であったことが分かってきています。主に魚やエイなどの水中生物を捕食していたとされていますが、一方で、陸生動物やその死肉も食べていたと考えられています。現生のグリズリーのように、雑食性の捕食者に近い生態だったという説もあります。
こうした、ある程度のサイズを持つ陸生動物などを捕らえる際には、強い肩、強靭な腕、そしてこの鋭いかぎ爪が、大いに役立ったと考えられます。
ミドルセクションあたりから急激に鋭く曲がっており、獲物を引っ掛けるのに非常に適した形状をしています。大地を踏みしめるためにも使われたフットクロウ(後肢の爪)と比べると、より鋭く、扁平で、捕食的な行動に特化して使われていたと考えられます。
この一連の標本の素晴らしい点は、やはり指骨が付属していることでしょう。ハンドクロウ単体でも非常に希少ですが、指骨が2本接続しているという点は、コレクションとしての価値を飛躍的に高める要素となっています。
いずれの指骨も非常に保存状態が良好で、紫外線テストなどによっても補修の痕跡は確認されていません。
より爪に近い側(写真上)の骨のほうが長くなっているのが特徴です。
スピノサウルスの化石が最初に発見されたのは1912年、エジプトでした。1915年にはドイツの古生物学者エルンスト・ストローマーによって「Spinosaurus」と命名されました。英語読みでは「スパイノサウルス」となります。
この恐竜は古くから知られていた歴史ある化石生物ですが、第2次世界大戦中に最初に発見された全身骨格が失われ、その後長らく研究が停滞していました。
21世紀に入り、新たな化石が発見され、特にモロッコで見つかった標本は別種として「S. maroccanus」と呼ばれていましたが、最近では同種(シノニム)とみなす説が有力になっています。
近年の研究により、スピノサウルスについて多くのことが明らかになってきました。陸上最大級の肉食恐竜の一つで、ティラノサウルスやギガノトサウルス、同時代・同地域に生息していたカルカロドントサウルスと並び称されます。体長は最大で約14メートル、体重は7トンを超えたと推定され、現生のワニのような頭骨を持っていたと言われています。
他の巨大獣脚類と大きく異なる点は多数ありますが、特に目立つのは背中の大きな帆と、前脚の大きさです。前述の通り、スピノサウルスは非常に大きく強靭な前脚を持ち、写真のように鋭い爪を備えていました。
両面とも極めて保存状態の良い標本です。中央の凸部は「血抜き溝」と呼ばれる構造で、獲物を突き刺した際に爪が圧力で折れてしまうのを防ぐ役割があったと考えられています。
爪は歯とは異なり、一度折れると再生しないため、特に重要な部位といえます。そのため、保存状態の良い希少な爪はコレクション価値が非常に高いです。
一つの腕には3本の爪があり、それぞれ微妙に大きさや形が異なります。こちらは、最も外側の指の爪だと考えられています。
指骨に連なる、厚みのある部分。
根元から撮影しました。爪は歯とは異なる構造を持ち、多数の空隙(微細な空洞)が見られます。これは、軽量化を図りつつ強度を保つための進化の結果と考えられます。
単純に直線で計測しても約30センチ近くある、非常に立派な標本です。繰り返しになりますが、美しい爪だけでも非常に高いコレクション価値がありますが、さらに接骨まで付属している点にぜひご注目ください。このような標本は滅多に見られません。
こちらは100円玉との比較写真です。北アフリカに生息していた巨大な肉食恐竜、スピノサウルスの指骨が付いたハンドクロウの化石です。
価格:
商品ID:di1696
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Kem Kem basin, Morocco
サイズ:ハンドクロウ ロングカーブ計測17cm 指骨 直線距離11.2cm 6.6cm
商品説明:恐竜化石コレクター垂涎の逸品!コレクション価値を飛躍的に高める「指骨付きハンドクロウ」! 北アフリカの覇者、スピノサウルス(Spinosaurus)の貴重な化石
この商品は売却済みです。
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