こちらは、白亜紀中期の北アフリカに生息していた、史上最大級のサイズを誇る獣脚類恐竜・カルカロドントサウルスの「巨大」な歯化石です。
「巨大」のなかには段階があります。ロングカーブ計測で10センチを超えれば、紛れもなく巨大歯と申し上げてよいサイズですが、こちらはなんと142ミリもある、本当にごくわずかしかない希少な標本なのです。しかも、その大部分が歯冠のみで占められた、真の意味での巨大歯化石です。
カルカロドントサウルスという属名は「サメの歯を持つ恐竜」という意味ですが、その名の通り非常に鋭くシャープな歯のフォルムをしています。縁部にはセレーション(鋸歯、ギザギザの部分)があり、まさに獲物を切るために進化した鋭い形状が特徴です。こちらの歯はサイズのみならず、そういった本来の特徴を余すことなく備えており、まさにS級標本と呼ぶにふさわしい見事な逸品です。
カルカロドントサウルスが産出されるモロッコのケムケム層からの標本は、化石ファンの方ならご存知のように、保存状態が決して良くありません。そんな中、こちらの標本はエナメル質がしっかりと保存されており、さらに、一般的には残存率が非常に低い、セレーションまでもが確認できます。
この衝撃的な一枚をご覧ください。まさに巨大歯。北米のレックスや南米のギガノトサウルスと並び、史上最大級の獣脚類恐竜の一つに数えられるカルカロドントサウルスの名に恥じない、凄まじいサイズを誇る標本です。
しかも、両面ともに驚くべき保存状態を維持しています。ケムケム層の標本ではほとんど見られない、極めて高い保存状態を誇る美麗な標本です。
カルカロドントサウルスの歯化石は「ステーキナイフ」に例えられます。確かに形状はその通りですが、これほど大きなステーキナイフは存在しませんね。
獲物を切るために進化した鋭いセレーション。
カルカロドントサウルスのハンティングスタイルは、こうした特徴から推測できます。2022年の研究によると、サハリクス種の咬合力は前部で11,312ニュートン(約1トン程度)、後部で25,449ニュートン(約2.5トン程度)と推定されています。非常に大きな数値ではありますが、ティラノサウルス・レックスなどと比べるとやや控えめです。
これは、カルカロドントサウルスがこの鋭いナイフのような歯を用いて、獲物の柔らかい肉を切って捕食していたことを示唆しています。骨など硬い部位はあまり食べなかった可能性が高そうです。
根本の断面を撮影しました。ナイフに例えられるだけあって、確かに扁平ですが、一握りの巨大歯だけあって、周長は11センチを超えます。すべてが規格外のサイズです。
ロングカーブ(長辺)を計測して142ミリ!カルカロドントサウルスの歯の中でも、ほんの一握りの、巨大歯の中の巨大歯です。
100円玉との比較です。規格外のモンスター級サイズを誇る、北アフリカの雄・カルカロドントサウルスの歯化石です。
価格:¥248,000
商品ID:di1692
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Kem Kem basin, Morocco
サイズ:ロングカーブ計測14.2cm 周長11.1cm
商品説明:これを超える標本があるか!?ロングカーブ142ミリ!規格外のモンスター級サイズを誇る、北アフリカの雄・カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus)のS級歯化石
このウィンドウを閉じる