

こちらはモロッコ・ムラキブ・ジェベルのデボン紀層から採集された三葉虫、ペディノパリオプスの化石です。

大きな頭鞍部と、ファコプス類特有の“ダンゴムシのような”立体的ボディがよく表れた個体です。素直なポーズも魅力的で、鑑賞性が高い一品です。

側面から撮影しました。母岩の頂点に載る構図で、立体感が際立ち、展示映えする個体です。

ファコプス類の象徴といえば、やはり複眼です。こちらの個体でも、レンズが一部残存した複眼が確認できます。三葉虫は生物史のごく初期に視覚を獲得した生物の一つで、ファコプス類はその中でも比較的後期に繁栄したグループのため、視覚がより発達していました。複眼は解像度こそ高くないものの、各レンズが独立して動く対象を素早く捉えられたと考えられています。天敵から身を守るために進化した性能だったのかもしれませんね。

キャタピラーのように発達した側棘が存在感を放ちます。

頭鞍部が大きく愛嬌があります。

モロッコの専門工房のベテラン・プリッパーによる丁寧な仕上げが施されています。

頭部に対して非常に大きな複眼が印象的です。

尾部まで丁寧にクリーニングされています。

裏面は中央ややや凹んでいるのですが、しっかりとハマる角度があるので、平置き時に十分安定します。

カーブ計測約63ミリほどです。平均的な大きさです。

100円硬貨との比較です。ファコプス類の典型属の一つ、ペディノパリオプスの上質個体です。

価格:
商品ID:tr1382
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Jebel Mrakib, Morocco
サイズ:本体カーブ計測6.3cm 母岩含め全体6.5cm×4.1cm×高4.8cm
商品説明:ファコプス類の代表格・ペディノパリオプス(Pedinopariops)の上質個体
この商品は売却済みです。
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