

こちらは、モロッコ産の人気三葉虫、クロタロセファルスです。巨大な芋虫のような独特の立体感ある風貌と、装飾的な側棘の組み合わせは他にはなく、大きく丸みを帯びた頭鞍部と相まって、ひと目で、”それ”と直感できる姿が魅力的です。

こちらの個体は、母岩の角度の関係で、頭部が上向きに配置されるようになっており、まるで生きているかのような、迫力が感じられます。

クロタロセファルスは胸部体節から尾部まで一貫してフリル(側棘)を備えています。本個体は、経験豊富なプリパレーターにより、細部まで丁寧にクリーニングされた上質標本です。

特徴的に大きく盛り上がった頭鞍部。その一方で、横に小さく存在する眼。対照的な造形が魅力です。

特徴的な側棘をクローズアップで撮影しました。一切の妥協なく仕上げられています。

尾部にかけてフリルはアーチを描いていきます。

頭部の下側は完全に浮かし彫りが施されており、立体的でダイナミックな表情を作り出しています。他の標本ではあまり見られない仕上げです。

頭部下のいわゆる三葉虫の口器(ハイポストマ)と言われる部位。なかなかこの部位を拝める機会は多くありません。

頭部は両側面ともに、眼までよくクリーニングが施されています。

キャタピラーのように並ぶ、規則正しい側棘の数々。

このあたりは、どこか宇宙生物のような雰囲気すら漂います。三葉虫には現生の直接の子孫がいないとされており、実際にどのような動き方や生態だったのか、想像をかき立てられます。

裏面は概ねフラットにカットされており、平置き時に安定します。

母岩を側面から撮影しました。クロタロセファルスが最頂部に位置しており、この配置が標本全体にダイナミックさを与えています。

背周り計測で約87ミリという、存在感のある良サイズ標本です。

100円硬貨との比較です。ハイポストマ(口器)まで保存された、上質のクロタロセファルスです。

価格:
商品ID:tr1377
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Lhandar Formation, Atchana, Morocco
サイズ:本体カーブ計測8.7cm 母岩含め全体8.3cm×6.4cm×高4.7cm
商品説明:特徴的なフリルや希少部位「ハイポストマ」まで完備した、良サイズのモロッコ産三葉虫・クロタロセファルス(Crotalocephalus gibbus)
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる