

こちらはモロッコ産デボン紀層から発見された三葉虫、コルヌプロエタスです。名称の“コルヌ”はラテン語で「角」を意味します。吻部前方に突き出たスコップ状突起や、左右に大きく伸びる頬棘など、鋭く特徴的な部位の多さに由来すると考えられます。

頬棘はご覧のように非常に長く、尾部まで達します。

特徴が非常によく表れた、数多くの標本の中から選別された上質な個体です。

もともとはベルギーやドイツなど欧州で知られる属ですが、市場に出回る標本の多くはモロッコ・Maïder盆地産です。この産地は、まれに優れた立体的保存状態を示すことで知られ、本個体はまさにその好例といえます。

特徴的なスコップ状の短い突起。この突起は何のために使われたのかは不明ですが、海底の砂を掘って、体を隠すため、あるいは闘争や天敵から身を守るためだったかもしれません。

胸部体節は9~10本程度で、中央の軸が大きく隆起しているのが特徴です。

裏面は平らにカットしてあり、平置き時に安定します。

側面から撮影した一枚です。先ほど立体保存と述べましたが、ご覧のように中央軸が大きく盛り上がり、デボン紀三葉虫らしい迫力とボリュームを備えています。

コルヌプロエタスは総じて小型で、大きくても4センチほどです。本個体はカーブ計測で約38ミリと、種内では大きめのクラスに入る良サイズです。

100円硬貨との比較です。特徴的なスコップ状突起や左右に伸びた頬棘(genal spine)が見事に残り、通常品とは一線を画すコンディションを誇ります。

価格:
商品ID:tr1375
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Tafraoute, Morroco
サイズ:本体カーブ計測3.8cm 母岩含め全体6.9cm×6.7cm×厚3.1cm
商品説明:特徴的な吻部前方のスコップ状突起と、左右に大きく伸びた頬棘(genal spine)が見事に保存された、通常品とは一線を画す極上コンディションのコルヌプロエタス(Cornuproetus)
この商品は売却済みです。
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