

こちらはモロッコのデボン紀の地層から採集された、「特大」サイズのクロタロセファルス(左)とファコプス類(右)の豪華な二体セットです。左側のクロタロセファルスは、背周り計測で126ミリに達し、これまで見てきた中でも屈指の迫力を誇ります。

右のファコプス類はカーブ計測で5センチほどですので、決して小さくありませんが、特大のクロタロセファルスの前では、幼生のように見えますね。ちなみに、肌感覚としては、今回のクロタロは、通常サイズと比べて、2倍はあろうかというサイズです。

クロタロセファルスは、モロッコ・アンチアトラス山脈に広がるデボン紀初期プラギアン(約4億1000万年前)の堆積層からよく発見されます。写真の通り、大きく発達した頭鞍部と小さな眼、そしてキャタピラーのように規則正しく並ぶ胸部体節が特徴です。

巨大な頭鞍部に対して頬棘は短く、力強いシルエットを形作る三葉虫です。この姿に惚れ込んだコレクターが多数いる三葉虫でもあります。

尾部に小さな側棘が見られる点も特徴の一つ。

こちらはファコプス類の個体です。特徴的な複眼を持ち、体をくねらせたポーズで保存されており、まるで生きているかのようです。

ファコプス類特有の、多数のレンズが集まった複眼が明瞭に残された良質な標本で、ぜひ細部まで観察していただきたい一品です。

どちらも母岩から“浮かし彫り”が施されており、陰影が強調されて展示映えします。コレクション棚に置くだけで存在感を放つタイプの標本です。

モロッコの専門工房のベテラン職人が丁寧に仕上げた上質な個体で、クリーニング技術の高さが随所にうかがえます。

本標本の産地であるルハンダル層は、良質な三葉虫が多く採集されることで知られ、クロタロセファルスがよく見つかる地域でもあります。

体節の縁には多数の側棘(フリル)が並び、クロタロセファルス特有の「キャタピラー感」を演出しています。

裏面はフラットにカットされています。やや面積が狭いようにも見えますが、実際には安定して展示が可能です。

右側のクロタロセファルスは背周り126ミリに達する特大サイズ。同時にファコプス類も観察できる二体構成です。クロタロとファコプスのダブル標本は非常に希少です。

100円硬貨との比較です。いずれも立体的でクリーニング精度が高く、造形の迫力がしっかり伝わります。ダイナミックなポージングも見どころのひとつです。

価格:¥42,000
商品ID:tr1362
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Lhandar Formation, Atchana, Morocco
サイズ:本体カーブ計測12.6cm 4.7cm 母岩含め全体12.4cm×5.5cm×高8cm
商品説明:コレクション価値の高いダブル!超特大クロタロセファルス・ギブス(Crotalocephalus gibbus)とファコプス類(Phacopida)の立体的標本
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