

こちらはコレクターに高い人気を博する、スパイニー系三葉虫、レオナスピスです。トゲで全身を武装した、奇々怪々系の属です。モロッコや米国オクラホマなどで良質個体が発見されます。こちらはモロッコの三葉虫のメッカ、アルニフで採集された標本です。
モロッコの化石産地についてはコラム「モロッコ5大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」を御覧ください。

ご覧のように、全身の至る所に棘が発達しており、特に左右に大きく伸びた鋭い頬棘や、各体節の側方棘が目立ちます。尾部周縁には小さな棘の列が見られるのも特徴です。

レオナスピスは、まるで飛行しているかのような流線型の棘を持っています。特に針状の棘が多数並んでいるため、コレクターの中には「毛羽立つ」と表現する人もいます。

頭部前方から撮影しました。小さな眼が上方に伸び、縁部には、まさに毛羽立つように小さな棘が多数並んでいます。現生の海洋には存在しない、ユニークでありながらグロテスクな印象さえ受ける宇宙的なフォルムに、多くの三葉虫コレクターが魅了され続けています。

非常に細長く、特徴的な頬棘。

体節部の側方棘と尾部の周縁の小さな毛羽立った棘をクローズアップしました。側方棘は、重力に呼応するかのように下方に伸びているのが特徴です。

非常に繊細なレオナスピスを保持するのに十分な厚みを備えた母岩です。

どの角度から見ても棘で覆われています。この棘は、捕食者に対する防御の役割や、底生生活での姿勢安定、すなわち堆積物の中に沈んでしまわないように、あるいは波浪時に横転しないように役立ったという説があります。

面です。平らに削られており、安定して展示できます。

約9センチの母岩に、約45ミリ(長い頬棘含む)のレオナスピスがほぼ中央に鎮座しています。

100円硬貨との比較写真です。モロッコの専門工房のベテラン・プリパレーターによって、細部まで精緻にくり抜かれた極上品です。頬棘を含む繊細な棘は、しっかりと母岩に保持されており、破損リスクも最小限に抑えられています。

価格:
商品ID:tr1355
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Alnif, Morocco
サイズ:本体カーブ計測4.5cm(トゲ先まで) 母岩含め全体9.1cm×9cm×厚4.8cm
商品説明:全身が棘で覆われたスパイニー系三葉虫の代表格!三葉虫コレクター垂涎の人気属、モロッコ・アルニフ産のレオナスピス(Leonaspis)の化石
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる