

こちらは、モロッコ・アンチアトラス山脈・ルハンダル層(アッチャナ)で採集されたデボン紀前期(約4億年前)の三葉虫、クロタロセファルス・ギブスです。ファコプス目に分類される三葉虫の中では、異質の雰囲気を持つ三葉虫の一つ。非常に大きな頭鞍部とキャラピラーのような体節が実に印象的です。

非常に大きな頭鞍部とつぶらな瞳。

特徴的な多数の環節で構成された胴部。体節は縁部でフリルのように下側に伸びています。

ほぼ左右対称の、均整の取れた個体です。

クロタロセファルスの化石でマーケットに流通しているものの大半は、モロッコ・アンチアトラス山脈から採集されたものです。特に、デボン紀初期プラギアン期(約4億1,000万年前)の堆積層から良質の個体が発見されています。こちらはまさにその好例です。

大きな頭部から小さな尾部へ美しくもバランスの取れた体躯をしています。

大きな頭鞍部と比較して、眼と頬棘は一般に短く、体節は頭鞍近くまで伸びており、クロタロセファルス独特のフォルムを形成します。

体節から尾部へのセクション。こちらの標本は伝統あるモロッコの専門工房で仕上げられた標本です。ハイレベルなクリーニング技術により、細部まで丁寧に刳り抜かれています。

母岩も十分な大きさがあり、美しい本体をしっかりと支えています。

頭鞍部をクローズアップしました。小さな眼が、正面、左右、上方などを広く見渡せるような位置にあります。

裏面です。フラットにカットされているため、平置きするだけで安定します。

側面から撮影しました。デボン紀の海底を這っているかのような雰囲気が素敵です。

約8センチの母岩に、カーブ計測で約7センチのクロタロセファルスが鎮座しています。

100円硬貨との比較写真です。いかにも典型的、教科書的なクロタロセファルスの上質個体です。

価格:
商品ID:tr1352
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Lhandar Formation, Atchana, Morocco
サイズ:本体カーブ計測7.3cm 母岩含め全体8.2cm×7.1cm×厚5cm
商品説明:専門工房で丁寧にクリーニングされた上質個体!いかにも典型的で、教科書的なクロタロセファルス・ギブス(Crotalocephalus gibbus)
この商品は売却済みです。
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