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ダブル! 精緻にクリーニングされたズリコバスピス・ルゴーサ(Zlichovaspis rugosa)とリードプス(Reedops)が共演するマルチ標本/古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) 化石セブンスマホ専用サイト


こちらは、モロッコ南部アンチ・アトラス山脈のアルニフ近郊、デボン紀の地層から採集されたズリコバスピス・ルゴーサ(Zlichovaspis rugosa)とリードプス(Reedops)のダブル標本です。写真左下の長い頬棘をもつ三葉虫がズリコバスピスで、右上の大きな頭鞍部を備えた三葉虫がリードプスです。いずれも極めて上質で、特徴がよく現れています。こうして同時に保存された標本は希少です。


本標本は、どちらかといえばズリコバスピス・ルゴーサ(Zlichovaspis rugosa)のほうが主役でしょうか。この種は1847年にオドントチレ・ルゴーサ(Odontochile rugosa)として初めて記載され、近年までその名称で広く知られていました。そのため、「オドントチレ」の名のほうが親しみのある方も多いかもしれません。しかし現在では分類が改訂され、正式にはズリコバスピス・ルゴーサが学名として採用されています。


ズリコバスピスは、デボン紀前期(プラギアン期、約4億1,100万〜4億800万年前)に生息していました。主な産地としては、モロッコ産の三葉虫の聖地として知られるアルニフが有名です。 あまり知られていませんが、チェコ・プラハ盆地からも産出します。属名「ズリコバスピス(Zlichovaspis)」は、プラハ西部の地名 Zlíchov(ズリーホフ) に由来し、そこに古代ギリシア語で「盾」を意味する -aspis(アスピス) を組み合わせたものとされています。つまり、「ズリーホフ産の盾のような頭鞍部をもつ三葉虫」という意味合いになります。 なお、種小名「rugosa(ルゴーサ)」は、ラテン語 rūgōsus(=しわのある、粗面の)に由来します。実際に本種の外骨格、特に頭部には、粗粒状の凹凸が多数見られます。


ズリコバスピスを側面から撮影した写真です。体躯の大きさに対して驚くほど巨大な複眼をもっていることがわかります。この異様なほど発達した複眼は、本種を一目で識別できる特徴の一つです。


また、非常に長い頬棘を備えているのも特徴です。


見るからに存在感のある三葉虫で、大きな頭鞍部、体躯に似つかわしくないほど大きな複眼と長い頬棘など、一度見たら忘れられないほどユニークな外観をしています。


そして、こちらのリードプス(Reedops)も、存在感あふれるポーズで見る者を楽しませてくれます。


リードプスといえば、球状に膨らんだ大きな頭鞍部が特徴です。


母岩から独立するほど高く彫り上げられた、ダイナミックで立体的な仕上がりが目を引きます。


尾部は小さく収束しています。


こちらの標本は、数十年の経験を持つモロッコの専門工房によって手掛けられた作品です。熟練の技が生み出す、見事なクリーニング技術をぜひご堪能ください。


この立体感!


こちらは裏面です。仕上げはラフながらも平らに整えられており、母岩が土台として機能しています。


母岩の幅は左右約8センチ弱、ズリコバスピス本体はカーブ計測で約3.4センチ、リードプス本体はカーブ計測で約4.9センチとなっています。


100円硬貨との比較写真です。付属のスタンドを使用して展示すると、ご覧のように、さらにアクロバティックで躍動感のある見せ方が可能です。精緻にクリーニングされたズリコバスピス(Zlichovaspis rugosa)とリードプス(Reedops)が共演する、美麗な作品です。

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価格

商品ID:tr1350

時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)

産地:Alnif, Morocco

サイズ:本体カーブ計測ズリコバスピス3.4cm リードプス4.9cm 母岩含め全体7.8cm×5.2cm×厚4.1cm

商品説明:ダブル! 精緻にクリーニングされたズリコバスピス・ルゴーサ(Zlichovaspis rugosa)とリードプス(Reedops)が共演するマルチ標本

この商品は売却済みです。

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