

こちらは、モロッコの古生代・デボン紀の地層から採集されたファコプス類の化石です。体をやや丸めていますが、防御姿勢(エンロール体勢)と呼ぬほどではありません。

圧縮を受けて一部が分離した状態ですが、体節の保存は上々で、ダンゴムシのような節がはっきりと確認できます。
三葉虫は生物史のごく初期に登場し、古生代を通じて長きにわたり海の主役の一つとして大繁栄した節足動物です。現生に子孫は存在しませんが、1万種類以上もいたといわれるほどの多様性を誇っていました。
ファコプス類はその代表格で、丸みを帯びた体躯と、多数のレンズが集まった複眼によって特徴づけられます。

三葉虫は外殻(黒褐色の部分)のみが化石として残りますが、その裏側には現生のシャコのような軟体部が収まっていたと考えられています。軟体部は早期に分解されてしまうため化石としては残らず、その実態はいまだベールに包まれています。

裏面です。母岩がそのまま台座の役割を果たしています。

側面から撮影しました。しっかりとした厚みがあり、強度にも問題はありません。

本体のカーブに沿った長さは、約36ミリです。

100円硬貨との比較写真です。やや圧縮を受けていますが、体節は良好に保存されています。


価格:¥3,980
商品ID:tr1342
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体カーブ計測3.6cm 母岩含め全体2.7cm×2.4cm×厚1.4cm
商品説明:【サービスプライス】モロッコ・デボン紀の地層から採集された、ファコプス類の三葉虫化石
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