こちらは、モロッコ南部、アトラス山脈南側のオルドビス紀の地層から採集された、非常に古い三葉虫「フレキシカリメネ」のノジュール化石です。ノジュールとは、遺骸のまわりに堆積物が集積して固まった、丸いボールのような石で、ハンマーで割ると中から上質な化石が現れることがあります。堆積物に守られた本体は、良好な保存状態を示すことが多いです。写真上側がネガティブサイド(影が写し取られた部分)、下側がポジティブサイド(本体部分)です。
モロッコは世界有数の化石産地として知られています。詳しくは「モロッコ5大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」を御覧ください。
メインのフレキシカリメネの右下には、小さな三葉虫の体節部も見られます。
フレキシカリメネは、扁平な種が多い古い三葉虫の一つですが、比較的立体的な形状をしているのが特徴です。ご覧のように、頭鞍部もしっかりと保存されています。
いかにも典型的で立派なノジュールです。ノジュールの構造を理解するうえでも、最適な標本と言えるでしょう。
ネガティブサイドです。カリメネの頭鞍部が鋳型のように残されています。
こういった、本体そのものではないものの、化石の痕跡が残っているものを「印象化石」と言います。化石の形態の一つですね。
こちらは本体側です。
小さなカリメネと思われる三葉虫の体節が残されています。水流が緩やかで、遺骸が集積する海底だったのかもしれませんね。
ノジュールは厚みがあり、とても立派です。
ラフですが平らな面もあり、安定して展示することができます。
一つあたり、母岩を含めて約11センチ前後です。
100円玉との比較です。古生代オルドビス紀の古い三葉虫、フレキシカリメネのノジュール型化石です。
価格:
商品ID:tr1334
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体カーブ計測5cm 母岩含め全体11.4cm×9.1cm×厚6.4cm
商品説明:典型的なノジュール、ネガポジ残っています!古生代オルドビス紀の古き三葉虫、フレキシカリメネ(Flexicalymene)のノジュール型化石
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