こちらはモロッコはアルニフのデボン紀中期の地層から採集された三葉虫カイセロプスの化石です。保存状態良好です。
コムラのグループのように、地面に張り付くような細長いフリルが特徴的です。一説によれば、これらのフリルは海底に沈み込まないために役立っていたとも言われています。また、非常に大きな目と左右に伸びた頬棘が特徴的です。
側面から見ると、出目金のような巨大な目を持っていることが分かります。目には小さなレンズが多数備わっており、いわゆる複眼を形成しています。ファコプス目に分類される三葉虫の多くはこのような複眼を持っています。複眼は素早く動く物体を捉えるのに適していると言われ、現世の昆虫の多くも同様の機構を持っています。
ご覧のように、サイズもあり、また素直なポーズで非常に美しい化石です。
頬棘は中腹あたりまで伸びています。
そして特徴的なのは、クモの足のようなこのフリルです。
側面から目を撮影しました。レンズは後方(裏側近く)まで存在しており、非常に広い視野を持っていたと思われます。天敵であったでろう板皮類などの古代魚の接近をいち早く察知できたことでしょう。
裏面です。フラットになるように穴埋めされているため、平置き時に非常に安定します。
複眼は、小さなレンズの集合体です。
本体のカーブ計測で、約73ミリほどあります。
100円玉との比較です。左右対称の素直なポーズで、各部の保存状態が良好なカイセロプスの上質な個体です。
価格:
商品ID:tr1328
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Alnif, Morocco
サイズ:本体カーブ計測(棘先まで)7.3cm 母岩含め全体7.5cm×6.2cm×厚2.4cm
商品説明:左右対称の素直なポーズ!各部保存状態良好なカイセロプス(Kayserops)の上質個体
この商品は売却済みです。
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