

こちらはモロッコ南部、ウアンフスーヌのタズーライ層(Tazoulait Formation)から発見された、非常に珍しい三葉虫、ラインゴールディウム・マロカネンシスです。旧名のカイセロプスとして覚えている方も多いかもしれません。

ラインゴールディウムの仲間はファコプス目に属し、その多くはモロッコのデボン紀の地層から発見されます。タズーライ層といえば、コムラ・バルチンキなどの産地として有名ですね。ラインゴールディウムは特徴的な尾部のフリルを持っています。

また、ご覧の通り、立派な頬棘を持っており、体節は細かく分かれ、柔軟性があります。体を折り曲げている個体も比較的多い印象です。

パッと見は、同じくフリルを持つファコプス目のホラルドプスに似ていますが、尾部のフリルの細さや形状が異なっています。ラインゴールディウムのフリルはより細く、長い傾向にあります。ホラルドプスもタズーライ層から採集されますが、比較的容易に見分けることができます。また、ラインゴールディウムの方が(比較にならないほど)希少です。こちらは三葉虫のヘビーコレクターからの放出品です。このレベルの希少性を持つ標本は、一般の市場ではまず入手できません。

コムラなどに比べると、顔面の突起が少ないのですが、頭部の先端が尖っている点などでよく似ています。

頭部を正面から撮影してみました。幅広で重厚感があり、なかなか厳つい顔つきです。

ファコプス目の三葉虫の特徴の一つである複眼も、ご覧の通り、かなりの部分が保存されています。

影になってやや分かりにくいのですが、左目の複眼も一部保存されています。ラインゴールディウムは、ご覧の通り、非常に大きな眼を持っています。

本体カーブ計測55ミリ。

100円玉との比較。三葉虫のヘビーコレクター垂涎の品、カイセロプスの名で知られていた希少な三葉虫、ラインゴールディウム・マロカネンシスの上質な個体です。

価格:¥47,000
商品ID:tr1244
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Tazoulaït Formation Jebel Oufatene, Maider Region, Morocco
サイズ:本体カーブ計測5.5cm 母岩含め全体4cm×3.9cm×厚2.5cm
商品説明:三葉虫のヘビーコレクター垂涎の品、カイセロプスの名で知られていた希少な三葉虫、ラインゴールディウム・マロカネンシス(Rheingoldium marocanensis)の上質個体
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