

こちらはロシア産のオルドビス紀の三葉虫、アサフスのネガティブ(裏側)の化石です。化石には表側と裏側があります。一般的には表側の標本がほとんどですので、裏側の化石が存在することに驚く方も多いかもしれません。裏側の化石には、表側にはない魅力があります。

三葉虫のネガティブ標本の魅力の一つは、ハイポストマ(口器)を確認できる場合があることでしょう。この標本では、ほぼ完全な状態で保存された口器を確認することができます。

この2つの突起が飛び出た奇妙な形をした部位が口器になります。三葉虫が何を食べていたのか、まだはっきりと分かっていません。種類によって異なっていた可能性も多いにありますし、動物食だったのか、植物食だったのかも、はっきりとはしていないようです。ハイポストマは体の下側に埋まっていた部分ですので、通常の表側(ポジティブ)の標本では確認できません。母岩の内部に埋まっている可能性はありますが、それを取り出すのは困難です。ところが、こちらのようなネガティブの化石では、ハイポストマを直接観察できるのです。もちろん、これほど明瞭に見ることができるのは稀です。

写真からは分かりにくいかもしれませんが、中央に向かって凹んでいます。

この角度で撮影するとお分かりでしょうか。殻を内側からのぞいている状態です。

石灰岩質の母岩の裏面を撮影しました。綺麗に切り取られています。

側面から撮影しました。厚みが十分あります。

本体直線計測で52ミリ。このように平置きでの展示をおすすめいたします。

100円玉と比較して撮影しました。非常に珍しいハイポストマ(口器)が露出した、ロシア産の三葉虫、アサフスのネガティブ標本です。

価格:¥38,000
商品ID:tr1243
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Lava river, St. Petersburg, Russia
サイズ:直線計測5.2cm 母岩含め全体7cm×5.2cm厚2.2cm
商品説明:ベリーレア!ハイポストマ(口器)が完全保存!ロシア産三葉虫、アサフス(Asaphus)のネガティブ標本
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