
貝が誕生したのは、古生代オルドビス紀だと考えられています。オルドビス紀の海では、初期の三葉虫やシーラカンスなどが生息していました。
また、貝化石が世界中から採取され、その種類の豊富さから、人気の高いジャンルとなっています。
このコラムでは貝化石をコレクションするにあたって、最低限理解しておいたほうがよい分類の知識をご紹介したいと思います。
貝は、軟体動物門(なんたいどうぶつもん)に分類されます。詳細に説明すると、軟体動物門の中にある貝殻亜門(かいがらあもん)のうち、貝の種類によって、腹足網(ふくそくこう)、堀足綱(ふくそくこう)、二枚貝綱(にまいがいこう)の3つに分けられます。
貝殻亜門には、それ以外に、頭足綱(とうそくこう)等もありますが、イカ、タコ、アンモナイト、オウムガイなど、一般に貝とは認識されていない生物が分類されるグループのため、ここでは省略しました。
図解では以下のようになります。



軟体動物門のなかで、最も種が多いのが、この腹足綱です。カタツムリも、この腹足綱に属しますので、腹足綱が貝だけの分類というわけではありません。
腹足綱は多くは殻を持ち、頭と足だけをからの外に出す、という共通点があります。
また、巻貝に限って言えば、体に対して重厚な殻をもつため、軽快な移動することはできず、海底部や岩場に張り付いて生息しているものが多い。


軟体動物門のなかで、二番目に種の数が多いのが、この二枚貝網です。名前の通り、二枚貝が属するグループで、ホタテ、カキ、アサリ、ハマグリといった人間の食料源としてもよく知られた名前が並んでいます。
一対二枚の殻を持ち、殻を閉じることで、天敵から身を守ることができた。この開閉の役割を担っているのが貝柱です。
殻の隙間から足を出し移動するものや、帆立貝のように遊泳するものがありますが、多くは海底部でひっそりと生息しています。

腹足網、二枚貝網に属する貝の種名は一般によく知られたものが多いのですが、ツノ貝はどうでしょうか。食料資源として利用されることがほとんどないため、一般には知られていませんが、牛の角のような形をした貝の仲間です。
細長い殻を持ち、海底部に埋没して生活をしています。
一つご注意いただきたのは、オルソセラス(直角貝)とは全く異なる生物であるという点です。最も初期の頭足類の一つとして知られるオルソセラスは、軟体動物亜門のうち、頭足綱に属しており、ツノ貝とは別の生物です。同様に、似たような形をしているベレムナイトも、ツノ貝とは全く別の生物です。オルソセラス、ベレムナイトともに、イカやタコ、あるいはアンモナイトに近い生物です。