この標本から感じる印象は、”圧力”。カーブ計測で108ミリというエクストララージなサイズ。
しかもミュージアムクオリティというべき、見事な保存状態。
このサイズになると体節は山脈のように深い。繰り返される谷と尾根が作り出す陰影の深いこと。
体節の保存状態だけ見ても特筆すべきものがあります。
尾椎までパーフェクトな保存状態です。
ほぼ平らにラフカットされています。
アサフス・コルヌタスのもう一つの特徴はこの目。アサフス属は進化の過程で非常に長い目のものが現れました(アサフス・コワレフスキー等)。コルヌタスはその進化の適応過程の途中にいるような存在と言えるでしょう。
こちらに母岩から続く接着痕があります。
サイドまで余すこと無くクリーニングされています。かなり高さがあります。
尾椎を横から撮影。
あらゆる角度から撮影しました。目の大きさ・高さにもご注目ください。
正面から撮影。カタツムリとまでは言わないまでも、相当な高さがあります。最も高い部位と言えるでしょう。徐々に天敵が増えてきた時代に進化した三葉虫と言えるでしょう。泥中に潜って目だけ出しあたりを伺っていたのでしょうか。
三葉虫は時代を経るごとに徐々に立体的になります。初期のカンブリア紀の小判型の三葉虫とは大きく異なります。
にょきっと伸びた大きな目。
100円玉との比較。ロシア産のアサフス属の標本を見慣れていると、この大きさは驚愕に値します。
価格:
商品ID:tr616
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Saint-Petersburg, Russia
サイズ:本体カーブ計測10.8cm 母岩含め全体14.7cm×11.7cm×厚4.3cm
商品説明:最大級10センチ超え、ミュージアムクオリティ!ロシア産三葉虫アサフス・コルヌタス(Asaphus cornutus)
この商品は売却済みです。
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