こちらは、古生代オルドビス紀の三葉虫、デクリボリサス・アルフレディです。
デクリボリサスの最大の特徴はなんと言っても、この大きなハットのような鍔(つば)です。
まず強調しておきたいのは、こちらの標本は100%ナチュラルであること。それでいて、その特徴的な大きな鍔が保存されている点にご注目ください。この属自体、とてもレアですが、ナチュラルでありながら保存状態に優れている点は高評価です。
全体の母岩が残されている点にもご注目ください。産状を知りたい人には垂涎の標本と言えます。
左右はおよそ14センチほどあります。
本体は3センチ。デクリボリサスとしてはアベレージサイズです。
離して撮影すると、その特徴的な丸い輪郭が強調されます。
裏面。層状になっています。頁岩と思われます。
ハットの外縁に小さな孔が観察されます。この孔を通して、水中の有機物を濾し取って栄養補給をしていたと考えられます。
デクリボリサスは古生代オルドビス紀(4.85億年前から4.43億年前)に棲息していた三葉虫です。比較的古い時代の三葉虫と言えるでしょう。オルドビス紀は地球史におて5指に入る大量絶滅によって終焉を迎えました。この大量絶滅によって、海棲生物の半分近い属が絶滅に追いやられたと考えられています。未だ、その原因は解明されていません。三葉虫はオルドビス紀の前後で、大きくフォルムが異なっています。それ以前の三葉虫はこのデクリボリサスのように比較的平板状の形をしています。
外縁のハットのような大きな頭部に加えて、尾板もきれいに残された上質のデクリボリサスです。希少な100%ナチュラルの標本である点を強調しておきたいと思います。
価格:
商品ID:tr585
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体3cm×2.2cm 母岩含め全体14.2cm×7.9cm×厚2cm
商品説明:大きなハットを被った三葉虫デクリボリサス・アルフレディ(Declivolithus alfredi )希少!100%ナチュラル!
この商品は売却済みです。
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