化石販売の化石セブン スマホ専用サイト

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。/古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) 化石セブンスマホ専用サイト


こちらは三葉虫イソテルス・マキシムスの完全なハイポストマの化石です。イソテルス・マキシムスは米国オハイオ州を代表する化石で、その種小名の通り、非常に大きいことで知られています。最も大きな個体では、30cm近くに成長したと考えられています。


ハイポストマとは、三葉虫の下側にある口の組織の一つで、口唇と言われることがあります。口唇というと柔らかい印象があるかもしれませんが、三葉虫のそれは、非常に硬く、まれに化石として残ることがあります。ちなみに、なぜ、これが三葉虫イソテルス・マキシムスのハイポストマであると同定されるかと言えば、まず、この地域では、同様のハイポストマを持ったイソテルスが見つかっていること。加えて、ハイポストマの形には、幾つかの種類があるのですが、こちらは、フォーク型(先が分かれている)で、アサフス目に特有のものであることが根拠になります。イソテルスはアサフス目の一属です。


ちなみにハイポストマの向きは左側が頭部で、右側が腹部になります。ハイポストマのサイズのおよそ5倍が、本体の全長と考えることができるので、こちらの標本は15cmにも及ぶ大きな三葉虫であったと考えられます。


それにしても素晴らしい保存状態です。フォークの形を完全に残しているので、アサフス目のハイポストマであることが一目瞭然です。


先程、ハイポストマは三葉虫の機能の一つであると言いましたが、その機能については、いまだはっきりと解明されていません。少なくとも、食餌を体内に運ぶときに使われたことは間違いなさそうです。


細部のパターンまで見事に保存されている点にもご注目ください。ハイポストマは三葉虫の裏側に位置するため、一部を見ることは出来ても、このように全体を確認できる標本は滅多に入手できません。価値ある標本です。


専門書籍等で三葉虫のエサは、よく植物性プランクトンと説明されていることがあります。現在の小型の甲殻類の代表格であるエビなどがそうであるように、植物性プランクトンをエサにしたと考えるのは尤もなことです。


しかしながら、大型のエビ、たとえば伊勢海老などは、死んだ魚などを食べるスカベンジャーです。イソテルス・マキシムスのような大型の三葉虫にあっては、死肉を漁った可能性も十分に考えられるのではないでしょうか。その時、このような頑丈で大きなハイポストマは大いに捕食の手助けになったことでしょう。





アサフス目の三葉虫、イソテルス・マキシムスのパーフェクトなハイポストマです。表側ばかりが注目される三葉虫ですが、今回は裏側にあるハイポストマにご注目ください。滅多に入手できないフォーク型のハイポストマの完品です。

問い合わせる

価格

商品ID:tr559

時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)

産地:Ohio,U.S.A.

サイズ:本体3.2cm×2.8cm 母岩含め全体6.5cm×6cm×5cm

商品説明:米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。

この商品は売却済みです。

三葉虫のウンチクを見る

このウィンドウを閉じる

化石セブンのスマホ専用サイトです。
より詳細な情報はデスクトップ版で。

デスクトップ版はこちら