こちらは古生代オルドビス紀の三葉虫、フレキシカリメネ・レトローサ(Flexicalymene retrorsa)の化石です。
体節を丸く折り曲げて、完全なる防御態勢を取っています。まさにパックマン状態。
フレキシカリメネ・レトローサは非常に柔軟な体節を持っていて、ご覧のように軟体部が露出していたと見られる腹側を完全に覆い隠すことができました。
側面から見ると、このような感じ。堅い背中を目一杯大きくして、腹部を隠していることが分かります。三葉虫の軟体部は化石として残らないため、内側がどういった組織であったのかは、現在からうかがい知ることはできません。ただ、こうして身を守るポーズをとった三葉虫の外殻の化石が見られることから、おそらく柔らかく狙われやすい部位であったと推察されます。現世のシャコやエビのような構造を有していたのでしょうか、興味深いところですね。
反対側の側面もご覧いただきましょう。
頭鞍部を正面から撮影。尾板と頭部がくっつきそうなくらい接近しています。個人的に、このユーモラスな姿をして「パックマン」と呼んでいます。
価格:
商品ID:tr1097
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Ohio,U.S.A.
サイズ:本体カーブ計測6.3cm
商品説明:ザ・パックマンが久々に登場!米国オハイオ州産三葉虫、フレキシカリメネ・レトローサ(Flexicalymene retrorsa)のエンロール体勢の化石
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