こちらは史上最大級の肉食ザメとして知られるメガロドンの歯化石です。補修がないナチュラルな標本です。
長い方の辺に沿って130ミリ。立派な歯化石です。メガロドンとは新生代の一時期、世界中の海に棲息していた古代ザメで、当時の食物連鎖の頂点に君臨していました。古代の原始的なクジラをエサにしていたと考えられています。
メガロドンの学名は、Carcharocles megalodon、あるいはCarcharodon megalodonの2つが使われています。後者は現世のホホジロザメの祖先であるとする説をもとに命名されています。現世のホホジロザメの学名は、 Carcharodon carchariasですから、後者は、同じ属を与えていることになります。
ナチュラルでありながら、非常に美しい歯化石です。メガロドンは学名の件でもそうですが、議論の多い生物です。体長もその対象の一つで、現在までに、はっきりとした大きさは判明していません。成体になると、最低でも10メートル前後に成長したと言われていますが、なかには20メートルを超えるとする説もあります。これはメガロドンに限らず、サメの仲間は軟骨魚類で通常、骨が化石として残らないことが原因です。したがって、体長は歯化石と現世のサメの歯を比較した得た推定値です。いずれにしても、現世のホホジロザメとは比較にならないほど巨大で、ジンベイザメと同程度の体躯を有していたと考えられています。
縁部に残されたセレーション。
大きな歯根。メガロドンは全生物を通じて最強の咬合力を有していたとする説があります。あのティラノサウルスやカルカロドントサウルス、スピノサウルスなどの巨大な獣脚類恐竜でも、これほど大きく太い歯化石を持っていません。メガロドンの歯化石の大きさは他の生物のそれとは比較になりません。
根本から撮影。
非常にナチュラルな歯化石です。これほど大きな歯化石を持つメガロドンも鮮新世の終わりとともに、絶滅しました。絶滅理由については諸説ありますが、その一つに、現世の食物連鎖の頂点にいるシャチやホホジロザメに、エサを奪われてしまったとする興味深い説があります。あまりにも巨大化しすぎた体躯のため、機動性を失い、強力のライバルたちにエサを奪われてしまったという説です。たしかに、ジンベイザメほどの大きさのサメが小型の魚類を追えるほど素早く動けたとは考えにくいのかもしれません。今後の研究が待たれるところです。
100円玉との比較。ナチュラルなメガロドンの歯化石です。
両面ともに非常に良好な保存状態です。ナチュラルな標本をお探しの方におすすめします。
価格:
商品ID:sh217
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:U.S.A.
サイズ:長いほうの辺に沿って13cm 厚2.2cm
商品説明:100%ナチュラル!長辺計測130ミリの立派なメガロドン(Carcharocles megalodon megalodon)の歯化石。本標本より以降、弊社ではメガロドンの学名をCarcharocles megalodonに統一いたします(ネームカードにそのように記載いたします)。現在、メガロドンの学名はCarcharocles megalodon、あるいはCarcharodon megalodonの2つが使われていて、どちらを使うべきか議論があります。弊社では、これまでホホジロザメの祖先とする「Carcharodon megalodon」を採用してきましたが、現在ではやや有力とされるCarcharocles megalodonを採用することにしました。2020/10/10記載。
この商品は売却済みです。
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