古代魚(白亜紀)の魚化石のビンクティフェルのネガポジ標本をご紹介しましょう。
2つの片はそれぞれを内にして合わせると、一つのカプセルのようになります。このようなタイプの化石をノジュールと言います。ノジュールとは、有機物を含む丸い石のことで、ハンマーでたたくと、パカっと割れます(中に化石を含んでいる場合が多い)。ノジュールとなるのは、魚が死骸となったのちアンモニアが発生し、海水に含まれる炭酸カルシウムと反応し、死骸のまわりに集積するためです。
頭部付近は目玉などが入る構造体などもしっかり確認できます。
独特の厚く大きいウロコも保存されています。
こちらはネガティブ側。つまり凹んでいる側になります。保存状態はポジティブ側と同等です。
ネガティブ側のほうが陰影がやや薄い印象を受けるかも知れません。これはこの化石に限らずノジュール化石にはよく見られる現象です。ポジティブ側には本体そのものが残っているのに対し、ネガティブ側はそのスタンプのような存在になります。その点では印象化石とも言えるかも知れません。
ただし、足跡化石のような印象化石と異なり、ネガティブ側にも組織の一部が残ったまま、他鉱物に置換された可能性が多いにあるため、純粋な印象化石ではないでしょう。
上がネガティブ(凹んでいる側)、下がポジティブ(膨らんでいる側)です。
目が収まっていた眼窩の部分がはっきりと確認できます。
価格:
商品ID:ot667
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Brazil
サイズ:本体31.8cm 母岩含め全体(ネガポジ重ねて)33cm×12cm×10cm 4490g
商品説明:ネガポジ揃った古代魚の化石。目周辺組織の保存状態良し。
この商品は売却済みです。
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