こちらは多数のユスリカを内包したバルト海産の琥珀です。それにしても凄い数!
ユスリカは非常に足が長いモデル体型の蚊の仲間です。我々が知る蚊のように、血を吸ったり刺したりすることはありません。現世のユスリカは皆で集まる習性を持っています。どうやら4000万年前のユスリカも同じ傾向があったようです。
上でも申しましたが、バルティックアンバーはおよそ4000万年前の針葉樹の樹脂が起源とされています。現在のバルト海は、海が広がっていますが、当時は広大な森林が広がっていました。そこに棲息していた虫たちが針葉樹の樹液に取り込まれ、こうして化石となっものが、虫入り琥珀です。通常、虫は化石として残りにくいのですが、琥珀に守られることで、ほとんど無傷で現世までたどり着きました。
よく見ると、ユスリカの中にクモも混ざっていますね。樹液は虫たちにとってたいへん魅力的なようです。
さらにアップで撮影してみました。左側はクモ、右側はユスリカです。よく見ると、眼や翅脈まで保存されています。4000万年前の虫たちとは思えないほど素晴らしい保存状態。ぜひ高倍率のルーペを用いて御覧ください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」をご一読ください。
肉眼でみるのとは別世界です。
毛らしき組織まで確認できますね。
肉眼でみると、このような感じ。
極めて透明度が高いため、光があたると飴色に輝きます。
およそ11ミリ。
100円玉との比較。
価格:
商品ID:ot2989
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Baltic Sea
サイズ:1.1cm×0.7cm×厚0.3cm
商品説明:4000万年前の世界が11ミリに凝縮!ユスリカ科の虫とクモを内包したバルト海産琥珀(Amber)
この商品は売却済みです。
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