こちらはキノコバエ科の虫を内包したバルト海産の琥珀です。バルト海は世界最大の琥珀産地で、全生産量のおよそ8割を占めるとも言われます。さまざまな琥珀を産しますが、内部に虫を留めた標本も少なくなく、世界中のコレクターから高い人気を博しています。こちらはその中の1点となります。
琥珀に内包されることで外部から遮断され、内包物はほとんど傷むことがありません。琥珀は古代からのタイムカプセルと言われます。ご覧のように翅脈まで完全に保存されているのです。
長い足もご覧のとおり。琥珀は針葉樹の樹脂が化石化したものです。バルト海産の琥珀はおよそ4000万年前の樹脂に起源を持つとされます。つまり、驚くべきことに、虫、植物片といた内包物もその時代のものということになります。
後方よりライトをあてるとキノコバエ科の虫がシルエットとして浮かび上がります。美しい!
手のひらにのせて撮影しました。肉眼でも虫を視認できます。
さらに近づいてみてみましょう。肉眼ではこのくらいが限界でしょうか。
琥珀の内部をのぞくのには高倍率のルーペをおすすめします。ルーペでのぞくとご覧のように、翅脈や足、頭部といった肉眼では見ることができなかった、細かな部分まで観察できます。琥珀の内部をのぞくには、およそ30倍以上の高倍率のルーペをおすすめします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
およそ24ミリほどの琥珀です。
100円玉との比較。基質の透明度は極めて高く、キノコバエがシルエットとして浮かび上がります。
価格:
商品ID:ot2900
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Baltic Sea
サイズ:2.4cm×1.1cm×0.5cm
商品説明:透明度高い!およそ4000万年前に生息していたキノコバエ科の虫を内包した琥珀、バルティックアンバー(Amber)
この商品は売却済みです。
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